当院代表佐藤俊彦のコラム ~放射線治療セミナー~
宇都宮セントラルクリニック 放射線科医 佐藤俊彦
寒波が日本列島を襲い各所で大雪が降り、地域によっては大変な状況になっているようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
地球は寒冷化していて、今後200-250年間の小氷河期が来ると言われています。
気温が下がると免疫能も下がってくるので、インフルエンザの蔓延やがんの急増が予想されるため、今後、予防がますます重要になってきます。
皆様はしっかりとご対策を検討ください。
当院はおかげさまで20周年を迎えることができました。そこで20周年を記念して、放射線治療センターをOPENさせていただきました。施設見学会も終わり、実際に治療が今月より開始されます。
https://ucc.or.jp/2018/01/7050
これに向けて2月18日には、一般の方向けに第二回目の施設見学会を開催いたします。
ぜひ一度、施設をご覧いただき、同時に開催する講演会で貴重な情報をお持ち帰りください。
続いて3月4日の講演会は、自治医科大学の若月先生が放射線治療に関する講演を、次いで、名古屋市立大学大学院の芝本先生に切らないで治す乳がん治療を、さいたま赤十字病院の塚本先生にはサイバーナイフで治す前立腺がんのお話をしていただく予定です。
いずれの先生方も、この分野でのスペシャリストの先生で、まとめて聞けるチャンスはほとんどないかと思いますので、ぜひご友人をお誘いの上、講演会にご参加いただければ幸いです。
ご参加いただきました皆様に、私の新刊「最新放射線治療でがんに勝つ:サイバーナイフとトモセラピーががん治療を変える」を差し上げます。
近年がん治療は格段の進歩を見せています。それでもなお、日本人の3人に1人ががんで亡くなっている現実があります。この現状の中で、本書では放射線治療の本当の姿を明らかにし、新しい可能性についてここで少し紹介いたします。
第1章: 時代は、高度放射線治療を必要としている
・〝超高齢社会・日本〟で、放射線治療の意義は大きくなっている
・高度放射線治療で、根治を望めるがんも多い
・今後の普及が期待される、粒子線治療のすぐれた効果
第2章 :正確な「リ・ステージング」あってこそ、確実な治療に結びつく
・希望と可能性は、セカンド・オピニオンから芽生える
・UCCのリ・ステージングは、各種の最新画像診断装置を用いる
・UCCのリ・ステージングは、こうして受ける
第3章 :サイバーナイフは、早期がんの治療を理想の形に近づけた
・サイバーナイフの特性は、早期がんの治療で最も発揮される
・アメリカでは、手術不能の早期肺がんの標準治療に認められている
・自動位置計測+動体追尾システムで、がんの位置を正確に狙う
第4章 :トモセラピーの特性は、進行がんの治療で発揮される
・トモセラピーは、実用性にすぐれたIMRT治療装置の代表
・ガントリーの360度回転から、大きな効果が生まれる
・さまざまながんで、トモセラピーによる治療がおこなわれている
第5章 :2種類の免疫細胞療法で、免疫を復活させる
・放射線治療で、免疫はがんを認識しやすくなる
・活用する免疫細胞療法1……DCハイブリッド療法
・DCハイブリッド療法の第2の核……がん殺傷能力が高いナイーブT細胞を使う
第6章 :免疫チェックポイント阻害薬の併用で、免疫を底上げする
・がんは、自分を守るために免疫を抑え込もうとする
・免疫チェックポイント阻害薬は、発想の大転換から生まれた
・「免疫細胞療法+免疫チェックポイント阻害薬」で、免疫がパワーアップする
第7章: オンコサーミアでがんを攻撃し、同時に免疫を援護する
・古代から、温熱療法はがん治療に使われていた
・オンコサーミアの秘密は、ハイパーサーミアにはない腫瘍選択性にある
・オンコサーミアはがん細胞の増殖を阻止し、免疫も援護する
私どものクリニックでは、定期的に有益な医療情報を皆様にお伝えするべく、講演会を企画していきます。
ぜひ、こんなテーマで講演会をしてほしいなどがありましたら、お気軽にメールなどでご連絡いただければ幸いです。
〇放射線治療外来のご案内
2月より 火曜日:自治医大 若月教授・木曜日:自治医大の小川先生
セカンド・オピニオン外来
月曜日から水曜までわたくし佐藤が担当
〇がん治療でお困りのことがあれば、ぜひ、ご相談ください。
また、遠隔の方は、オンライン診療も可能ですので、HPよりお問い合わせください。
https://ucc.or.jp/telemedicine/
文末になりましたが、皆様と講演会でお目にかかれますことを楽しみにしております。