医療関係のみなさまへ
当院の主な治療機器のご紹介:温熱療法
温熱療法オンコサーミアについて
紀元前460~370年頃、古代ギリシャの医者「ヒポクラテス」の時代から「熱を利用できない疾病は治癒不能」と言われ、温熱療法は広く利用され、もちろん腫瘍の治療にも、この療法が用いられてきました。
・マクロ加熱からナノ加熱へ
・アブスコパル効果による
遠隔腫瘍への治療効果
・副作用がほとんどない
・非毒性
・QOLの向上
悪性細胞は熱に弱いという事が知られており、従来から熱で治療するという概念はあった。その後、ハイパーサーミアという治療機器が登場した。しかし、ハイパーサーミアは正常細胞まで加熱するという副作用があった。その後、悪性細胞は大量のグルコースを消費するという事が分かり、高密度グルコース特有の周波数(13.56MHz)を発見する事で、悪性細胞だけを治療出来る事が判明した。その原理を応用して作られたのがオンコサーミア。13.56MHzのラジオ波を悪性腫瘍に当てる事で、細胞膜にヒートショックプロテインを生成、アポトーシス(自己壊死)を起こして治療している。
オンコサーミアの特徴として、副作用がほとんど無く、非毒性、QOLが維持可能、アブスコパル効果により遠隔転移への治療が期待されている。また、免疫療法を組み合わせる事で、各々の相乗効果も期待されている
温熱療法オンコサーミアの特徴
・治療は専用ベッドに寝てるだけ 時間は60分~90分
・ラジオ波を当てるだけの安全かつ痛みを伴わない治療法
・1クールは1日おきに計12回、約1ヶ月
・細胞の自己死(アポトーシスプログラム)の誘発
・細胞間コミュニケーションの復活→悪性細胞の分散を阻止
・細胞膜内に治療薬(抗がん剤)が進入→治療効果促進
・細胞膜内に免疫細胞が進入→治療効果促進
加熱(温熱)で腫瘍を治療する
腫瘍(がん)は熱に弱く、一定の温度を超えると死滅する事から、初期の温熱療法は「加熱」の理論で研究・治療は続けられた。
しかし、この「パイパーサーミア」という治療法は、
なかなか目覚ましい治療成績が得られなかった
正常細胞も加熱によりダメージを受ける事が分かってきた。
どうにかして悪性細胞だけを退治できないか?
必要条件1悪性組織(がん)だけを狙って攻撃する
必要条件2周囲の正常組織に悪影響を与えない
必要条件3治療時に悪性腫瘍(がん)を分散させない
温熱療法オンコサーミアの原理
悪性細胞だけを選択する方法
悪性細胞は正常細胞に比べて3~8倍の栄養(グルコース)を成長のために必要とする事に着目し「がんを見つける検査」で有名になったのがFDG-PET検査。
PETの原理同様、悪性組織にはブドウ糖が大量に集まることに着目して、高密度グルコースに固有の高い導通性を発見。これにより、悪性組織と正常組織との差別化が可能になる。
13.56MHzのラジオ波が悪性腫瘍の細胞表面に集まる!
悪性腫瘍を選んだら次は個々の細胞を攻撃
13.56MHzのラジオ波が
細胞の表面に集まって
細胞膜の内外に
温度差を作り
悪性腫瘍の細胞膜を
破壊する→アポトーシスへ
アブスコパル効果とは
アブスコパル効果とは
温熱効果により、がん細胞内にヒートショック蛋白が出現し、がん細胞膜破壊後、細胞外に放出され免疫活性が増強される効果。
治療ご依頼時の流れ
01 ご予約
現在の状態を確認する為に、専門外来を受診していただきます。
外来予約については、028-657-7300(アナウンス①番)までご連絡下さい。
02 診察
事前に行った検査画像があればお持ち下さい。
不足しているデータがある場合は追加で検査をする事があります。
03 治療
1時間/部位の治療をスケジュールに沿って治療していきます。
治療期間は約1ヶ月間です。
04 結果案内
治療効果判定の為に必要な検査を行います。
その画像を元に治療効果について説明致します。