医療関係のみなさまへ

FMT-PETについて

FMT-PET検査は、パーキンソン病および類似疾患における早期診断や進行度の評価が期待できる脳画像検査の一種です。
宇都宮セントラルクリニックでは、統計解析を用い、正常例をデータベース化。早期診断につながる画像作成を行っております。

パーキンソン病は、大脳基底核の線条体におけるドーパミン不足と相対的なアセチルコリンの増加(アセチルコリン優位)が病因とされる、錐体外路症状を主徴とした原因不明の疾患です。
パーキンソン病患者においてはドーパミン神経細胞内の芳香族アミノ酸脱炭酸酵素(AADC:Aromatic Amino Acid Decarboxy lase)の活性低下が示唆されており、このAADCと親和性を持つPET薬剤を用いたパーキンソン病の診断が期待されています。
当院ではFMTというPET薬剤を採用しています。
パーキンソン病とは?

FMT([18F]6-fluoro-m-tyrosine)はm-チロシンの誘導体で、AADCの基質であり酵素活性の定量的評価に利用されています。
FMTの大きな特長として、ドーパミン神経終末に存在するCOMTという酵素で代謝されず神経内に留まるというものがあります。これによりドーパミン神経細胞に特異的に集積することになり画像精度の向上に一役買っています。FMT-PETでは前処置として、末梢でのAADC活性を阻害するためカルビドーパ製剤を被験者に投与します。これにより中枢(脳内)にFMTが移行しドーパミン神経に集積しやすくなります。FMT投与後は90分程度安静にしていただき、その後PET/CT装置にて撮影します。撮影時間はおよそ10分です。

現在、当院では数百例ほどの経験があり、パーキンソン病とパーキンソン病関連疾患、特にパーキンソン病と本態性振戦・薬剤性振戦の鑑別診断に寄与してきました。またMSA(他系統機能萎縮症)やPSP(進行性核上性麻痺)のようなパーキンソン病関連疾患でも有効性が期待されています。
また、FMT-PETはパーキンソン病の早期診断や基底核の取り込み具合によって進行度を診断出来ると期待されており、定期的にFollwをする事で、疾患の進行状況も観察する事が可能と言われています。当院では、正常例をデータベース化し、対象者との統計解析を行う事で、早期診断の手助けになるように画像を作成しております。

有効なケース

  • パーキンソン病の早期診断
    (統計解析を利用した診断)
  • パーキンソン病関連疾患との鑑別
    (特に本態性振戦や薬剤性振戦の鑑別)
  • 遺伝子治療による効果判定検査
パーキンソン病(右側振戦例)
パーキンソン病(右側振戦例)

パーキンソン病(右側振戦例)

正常例(ボランティア)

正常例(ボランティア)

当院では、自治医科大学・神経内科との協同研究によりパーキンソン病の遺伝子治療における術前検査・効果判定の検査も行いました。FMT-PET検査時にMRIも撮影し、MRI画像ガイド下にて遺伝子治療を行いました。

遺伝子治療の流れ

  • 01 FMT-PETによる適応判断
  • 02 遺伝治療
  • 03 FMT-PETによるフォローアップ

    FMT-PETによるフォローアップ
    FMT-PETによるフォローアップ

撮影ご依頼時の流れ

01 ご予約
まずはお電話ください。
宇都宮セントラルクリニックPETセンター 
直通電話 028-657-7306
02 情報共有
患者さまのお名前、電話番号、病名等の諸情報をお知らせください。
お打ち合わせの上、撮影日の決定をさせていただきます。
03 撮影
撮影日当日、患者さまにご来院いただき、撮影を行います。
保険証、紹介状を忘れずにお持ちください。
04 結果案内
撮影後一週間以内に、読影レポートと画像は下記の手法でお返し致します。
①Citrix XenApp
②CD(DICOM-VIEWER付属)
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