医療関係のみなさまへ

PET-CTについて

当院では、がんの全身検索に有用とされているPET/CT装置を導入しております。
この装置は、CT画像を同時に撮影することにより、機能画像と形態画像をスピーディーに取得する事ができます。
2008年12月より国内初号機となるオランダ・フィリップス社製PET-CT装置『GEMINI-TF64』を導入しました。
この装置の特徴は、従来のPET/CT装置と比較して感度が約4倍になると言われ、これにより大幅な被曝量の低減が可能になり、更に検査時間も従来と比較して約25分から約12分での検査が可能となります。
また今まで描出困難であった5mm以下の病変検出能が飛躍的に向上するといわれています。
今まで以上に正確な診断・治療計画にお役だてください。
PET-CTについて
PET-CTについて

PET-CTについて

PET検査は、がん細胞が正常細胞にくらべて多くのブドウ糖を細胞内に取り込む性質を利用して、ブドウ糖が多く集まっている場所から、「がん」を発見する方法です。
ブドウ糖に「放射性同位元素」をくっつけた薬剤(以下FDGと略します)を注射すると、微量の放射線を発する「放射性同位元素」が発信器のような役割をします。
このFDGを検知するPETカメラ(CTに似た装置)で体内のFDG分布を画像化し、「がん」の位置と大きさ、進行度合いを調べます。
正常細胞

正常細胞
がん細胞

がん細胞

検査可能項目

アルツPETでは脳の機能低下を画像として表示します。早期アルツハイマー型認知症の診断に有効です。撮影はFDG投与30分後と90分後以降の2回撮影、1bet/10min収集で行います。検査時間は約2時間です。iSSP(統計学的画像診断ソフトウェア)にて、収集データと健常者データを比較しZ-scoreを算出、機能低下している部位を表示します。同時に頭部MRI検査を行なうことで、PETとMRIのFusion画像を作成し位置情報をより正確に知ることが可能です。頭部PET検査は保険適応外となるため、当院では先生方からの紹介状がある場合に限り自費検査3万円(税抜き)にてご提供致しております。

※iSSPは診断を補助する為のツールになります。確定診断は臨床症状と合わせてお願い致します。
※正常例のデータベースは30歳以上で作成されている為、若年齢の場合はエラーになる可能性があります。

1 前頭葉・側頭葉の集積低下
1 前頭葉・側頭葉の集積低下
1 前頭葉・側頭葉の集積低下
2 海馬・大脳辺縁の集積低下
2 海馬・大脳辺縁の集積低下
2 海馬・大脳辺縁の集積低下

PET検査で使用する18F-FDGは、癌だけでなく炎症部位も取り込まれるため、炎症性病変の診断にも有用であるとされています。リウマチ性疾患・血管炎・不明熱鑑別の診断を期待できます。撮影方法は通常のPET検査と若干異なり、撮像範囲を頭部(眼窩)から足先までとし、FDG投与から60分後の一回撮影のみとなります。リウマチでのPET検査は保険適応外であり、当院では先生方からの紹介状がある場合に限り、リウマチPETとし自費検査5万円(税抜き)にてご提供致しております。

18F-FDGの炎症病巣への集積を利用することで心臓サルコイドーシスの炎症イメージングを行います。通常、心筋は糖代謝により生理的な集積があるため、この生理的集積を抑えて炎症病巣のみを検出する必要があります。当院では前処置として、①18時間の食事制限②IV前のヘパリン投与を行い、心筋代謝を糖代謝から脂肪酸代謝へと変化させることで炎症病巣のみを描出します。検査時間はIVから約2時間で、心臓スポット撮影と全身撮影を行います。心臓サルコイドーシスの診断がついている場合に限り保険適応での撮影となります。
心臓サルコイドーシスPET
心臓サルコイドーシスPET
PEMは乳房専用のPET検査装置です。PETと同じく18F-FDGを使用し癌細胞特有の糖代謝を画像化します。全身用のPET検査では5mm程度までの病変の発見に優れていますが、PEMでは1.5mmの小さな病変まで描出可能です。マンモグラフィーと比べ乳房への圧迫が小さく痛みを軽減できます。また、デンスブレストに対して有効なのも特徴です。
2013/7/1より保険が適応となりました。ただし保険適応の条件として全身PET/CT+PEMで検査を行なう必要があります。検査時間はIVから約2-3時間です。
PEM(乳房専用PET装置)
PEMの症例:胸部
DCIS(非浸潤性乳管がん)
他院にて区域性石灰化を認め、細胞診により左乳癌(Ductal Carcinoma in Situ) STAGE 0~1と診断されている。Stagingのため、PEM検査施行。検側の病変の広がり、対側にも病変を指摘された例

DCIS(非浸潤性乳管がん)
DCIS(非浸潤性乳管がん)
DCIS(非浸潤性乳管がん)
DCIS(非浸潤性乳管がん)

IDC(浸潤性乳管がん)
IDC(浸潤性乳管がん)

IDC(浸潤性乳管がん)
IDC(浸潤性乳管がん)
IDC(浸潤性乳管がん)

その他 (良性疾患)
前医にて乳管内乳頭腫と診断され、PEMにて精査を行った例。積極的な高集積は認めず、悪性細胞は否定される。前医の診断と矛盾しない。

その他 (良性疾患)
その他 (良性疾患)
その他 (良性疾患)

その他 (良性疾患)
自覚症状なし。検診にて集積を認める。Tomosynthesisでは右乳房に2個の小さな石灰化を認める。一方、PEMでは右乳房CD領域(左記Tomosynthesis石灰化と同部位)に集積を認め生検によりDCIS疑いと診断。その後、切除術を行い、術後病理にて乳腺症と診断された例。前がん病変を検出していた可能性がある。

※通常型乳管上皮過形成
 平坦型上皮異型 FEA: flat epitherial atypia
 異型乳管上皮過形成 ADH:Atypical ductal hyperplasia

その他 (良性疾患)
その他 (良性疾患)
その他 (良性疾患)

FMT-PETはAADCという酵素をリガンドにしたParkinson病に特化したPET検査になります。F-DOPAやDAT-Scanと比較すると解像度の高い画像が得られるのが特徴です。薬剤注射の1時間前にAADC阻害薬を前処置として飲んで頂き検査を行います。検査時間はIVから約2時間程です。保険適応外の検査になりますので、全額自由診療となります。検査依頼方法、検査料金については当院の放射線科までお問い合わせ下さい。
FMT-PETについて詳しく見る

PET-CTの症例:頭部
アルツハイマー病
左中心前回に集積欠損を認めます。左頭頂側頭連合野にも集積低下がみられます。内側面では後部帯状回の集積はWNLと考えられますが、楔前部の集積が正常に比べてやや低下しています。全体的な左右差では、左前頭葉、頭頂葉、側頭葉の集積が右側に比較してやや低下しています。

アルツハイマー病
アルツハイマー病
アルツハイマー病
PET-CTの症例:頭頚部
左顎下腺癌
顎下腺部高集積(SUVmax=15.65)認め、悪性度の高い癌です。左頚部に多発リンパ節転移認めます。左甲状腺に集積認めるも集積程度から腺腫の可能性あり、follow upが必要です。

左顎下腺癌
左顎下腺癌
左顎下腺癌
PET-CTの症例:胸部
肺癌(StageIV)
左上葉、下葉、右中葉(早期/後期:SUVmax=11.45/11.35)に腫瘤認め、集積ともない肺癌(原発)と考えます。両側に胸膜播種を認めます。有意な縦隔リンパ節への集積はみられません。

肺癌(StageIV)
肺癌(StageIV)
肺癌(StageIV)

肺がん及びリンパ節転移
化学療法後の治療方針決定目的
左肺門にリンパ節と一塊となった腫瘤を認め、early/delay SUV: 27.1/29.5 の集積を呈しています。リンパ節は気管前から右側気管気管支に達しています。右側の前縦隔にも転移と思われるリンパ節を認めます。右肺門のリンパ節には集積は認めません。

肺がん及びリンパ節転移
肺がん及びリンパ節転移
肺がん及びリンパ節転移
PET-CTの症例:腹部
膵臓がん
膵頭部にFDGの取り込みを認めます。early phase=6.0、delayed phase=7.3の所見です。悪性像を示唆する所見です。

膵臓がん
膵臓がん
膵臓がん

早期胃がん
扁桃、縦隔、肝臓、腎臓、大腸、膀胱に生理的な集積を認めます。胃の集積は生理的集積と同程度です。スキルス胃癌などの細胞密度の低い癌では偽陰性を示すことがあります。当院ではPETの苦手とする消化器系をはじめ、マルチモダリティによる検査を実施しております。その後に当院で行った内視鏡検査の結果、胃がんが発見されました。

早期胃がん
早期胃がん
早期胃がん
PET-CTの症例:下腹部
肺がん治療後 筋肉転移
左大腰筋集積(SUVmax=8.88)、左腰肋筋集積認め筋肉転移と考えます。下顎部の集積は偽所見の可能性あります、診察にてご確認ください。肝臓、腎臓、大腸、膀胱に生理的な集積を認めます。CTにて両側慢性上顎洞炎、軽度肺気腫認めます。

肺がん治療後 筋肉転移
肺がん治療後 筋肉転移
肺がん治療後 筋肉転移

上行結腸がん
上行結腸に異常集積を認めます。SUV=10.6で、delayed phase SUV=11.6であり、悪性所見として大腸癌を疑う所見です。

上行結腸がん
上行結腸がん
上行結腸がん
PET-CTの症例:四肢
大腿部軟部肉腫
右大腿部に腫瘤があり、生検にて肉腫を疑いPET検査施行。右大腿部軟部腫瘤(69mm)に集積(SUVmax=5.39)みとめ、肉腫などの悪性腫瘍の所見です。同レベル左臀部の小軟部影に集積みとめ転移の除外診断必要です。左仙腸関節部、胸椎(多発)、第3腰椎に集積認め骨転移を疑います(MRIにても精査ください)。両側肺門リンパ節がやや腫大し、FDG集積(SUVmax=4から7程度)みとめます。その他のリンパ節に集積なく、サルコイド反応や非特異的集積を疑いますが、転移も完全には否定しえません。念のためCTでfollow upしてください。その他の部位には異常集積認めません。

大腿部軟部肉腫
大腿部軟部肉腫
大腿部軟部肉腫

PET-CT検査の弱点

これまで難しかったがんの早期発見を可能にしたPETですが、全てのがん細胞を見つけられるわけではありません。
PET検査の特性上、以下の場合や部位は、発見・判定が困難であるといわれています。PETに加え、ほかの検査方法を併用して見つけ出す必要があります。

PET検査では発見されにくいケース

  • 胃や食道などの消化器官粘膜に発生するごく早期のがん
  • ごく小さながん細胞が、散らばって存在する場合
  • 糖を必要としないがん細胞(まれにこのようながん細胞もあり、その場合は発見できないこともあります)
  • 炎症を起こしている部位(FDGが集まりやすいため、がんと判別が紛らわしいことがあります)
  • 正常でもFDGが集まる臓器:泌尿器科系・脳・心臓・肝臓(もともと多くの糖を消費する ・・・ 脳、心臓)
    (投与した薬が尿として排出される経路である ・・・ 腎臓、尿道、膀胱)
  • 肝細胞がん、胆道がん、白血病など(これらに対しては有用性が低いといわれています)
  • 糖尿病の方(FDFが筋肉に集中しやすいため、検査の精度が落ちる場合があります)
    ※血糖値が150~200mg/dlを超えている方は診断が難しいとされています。
  • 一部の肺がん、甲状腺がん、胃がん(PETの得意とするこれらのがんも、全て発見されているわけではなく、まれに見つからないケースもあります)
上記の理由によりこれらの器官や場合では、広範囲に反応がでてしまったり、正常な場合との判別がしにくくなったり、反応が出なかったりして、見つけられない場合があります。また、通常のエックス線レントゲンと同じく、妊婦、または妊娠の疑いのある方は受けることができません。他の検査(CT、MRI、超音波、生化学、内視鏡など)を併用することで、お互いの長所と弱点がカバーされ、より精度の高い診断結果を得ることができます。
他の検査を併用

撮影ご依頼時の流れ

01 ご予約
まずはお電話ください。
宇都宮セントラルクリニックPETセンター 
直通電話 028-657-7306
02 情報共有
患者さまのお名前、電話番号、病名等の諸情報をお知らせください。
お打ち合わせの上、撮影日の決定をさせていただきます。
03 撮影
撮影日当日、患者さまにご来院いただき、撮影を行います。
保険証、紹介状を忘れずにお持ちください。
04 結果案内
撮影後一週間以内に、読影レポートと画像は下記の手法でお返し致します。
(1)Citrix XenApp
(2)CD(DICOM-VIEWER付属)
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