当院のご案内
腫瘍温熱療法 オンコサーミア
特徴
新たな発想による原理を用いた治療法
~悪性腫瘍の細胞膜を破壊~
次世代型の腫瘍温熱療法「オンコサーミア」は、低出力(最大150W)の特定ラジオ波を使用し、悪性腫瘍細胞のみを標的に照射して加温(42℃程度)することで、本来の免疫機能を活性化させて悪性腫瘍を自死(アポトーシス)に導く治療法です。また、本治療は、手術や化学療法、放射線療法、免疫療法等の補完的療法の治療効果も高めます。
治療は簡単!副作用はほとんどありません
~次世代にふさわしい「身体に優しい治療」~
オンコサーミアは低出力のラジオ波を使用するため、ヤケド等の皮膚への悪影響を極めて低く抑えることができます。
治療中は、患部の近くに電極を当てて、専用ベッドに横になっているだけです。
・痛みはありません
・火傷の心配もありません
・60分~90分間横になるだけで終了
旧来の温熱療法との違い
~明らかに異なる悪性腫瘍の退治方法~
旧来の温熱療法では、悪性腫瘍だけでなく周囲の正常組織も含めて「ぼんやり」とラジオ波を照射しました。
それに対しオンコサーミアは、特定のラジオ波を悪性腫瘍の一つひとつの細胞膜だけに定めて照射します。
強いラジオ波を当てて悪性腫瘍と周囲の正常組織に大きなやけどを負わせて退治する。おおまかでリスクが高く、治療効果は不安定。
悪性腫瘍の細胞膜を破壊して自死(アポトーシス)を発生させたり、化学療法や免疫療法の効果促進を促す。個人差はあるが効果は安定。
「しっかり的確に」のしくみ
~13.56MHz限定のラジオ波が悪性腫瘍の細胞膜を狙う〜
悪性腫瘍の細胞膜にはブドウ糖がたくさん集まっています。研究の結果、この細胞膜には13.56MHzのラジオ波が集まることが判りました。そこで13.56MHzに限定したラジオ波だけを照射することで、悪性腫瘍の細胞膜だけを攻撃・破壊できるようになりました。13.56MHzのラジオ波は悪性腫瘍の細胞膜を選んで集まるので、照射中に多少身体が動いても自動的に悪性腫瘍の位置を追跡します。
細胞膜を破壊したらどうなるの?
~細胞膜破壊後のさまざまなメリット~
次世代型の腫瘍温熱療法「オンコサーミア」の治療原理である「特定のラジオ波で悪性腫瘍の細胞膜を破壊する」は、ぼんやりと悪性腫瘍を焼いて退治するのではなく、細胞一つ一つにその作用を働きかけるので、その効果は飛躍的に向上します。この悪性腫瘍の細胞膜に限定した破壊は、副作用が無く様々な併用治療(化学療法や免疫療法)の効果促進が期待できます。
・細胞の自死の誘発
・悪性細胞の分散阻止
・併用治療の効果促進作用
宇都宮セントラルクリニックでは「ALA」を併用して投与
~がん細胞にダメージを与えるALA~
ALAとはアミノレブリン酸のことで、最近では「血液を作り元気になる」と
評判のサプリメントです。このALAはがん細胞内でポルフィリンを蓄積させ、そこに光や熱を加えると活性酸素を発生し、がん細胞にダメージを与えるという特長を持っています。
治療例
病名:大腸癌術後再発&腹膜播種
広範囲な腹膜播種が骨盤内にもありますが、上腹部および肝臓に対するオンコサーミア治療により、治療していない腹膜播種の部分も消失※しています。
※アブスコパル効果:オンコサーミア照射により、がん細胞内にヒートショック蛋白が出現し、がん細胞膜破壊後、細胞外に放出され免疫活性が増強される現象
注意事項
1クール・1日おき | 計12回。 基本は1クール12回となり、週2~3日の治療となります(病状によって異なる場合もあります)。 |
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1回の治療時間 | 約1時間 |
治療料金 | 110,000円/1回あたり(税込) ※治療前の医師への相談には別途料金が必要です。 |
初診料 | 33,000円(税込) |
ご記入いただく書類 | 治療同意書 |
副作用やリスク、
禁忌事項など
禁忌
次の項目に該当する方は治療を受けられない場合があります。
・Metallic importants
(治療部位に金属製やシリコンなどのインプラントが入っている人)
人工関節も該当する事があります。ある程度距離があれば大丈夫な場合があります。
また、アクセサリー類も外してからの治療になります。
・Reduction of heat sensitivity
(熱感覚が低下している人)
温度上昇に気が付かずに熱傷の可能性があります。治療部位への鎮痛剤は禁止されています。
・Pacemakers
(ペースメーカーが入っている人)
ペースメーカーの他に脳深部刺激(DBS)や埋め込み型の補聴器など、電気的に稼働するインプラントが該当します。
・Communication disability
(無意識状態の人など)
状態を確認しながら治療するので、意思疎通が難しい場合は変化に気が付けない可能性があります。
・大出血や生理中の人
・臓器移植による副作用がある人
・皮膚移植を受けた箇所への治療
副作用
体温の上昇による熱感や発熱がある事があります
十分に水分を補給して安静を保てば回復する事がほとんどです。
また、治療部位が脂肪組織で覆われている場合、脂肪が燃焼して皮膚が赤くなりピリピリと感じる事があります。
※オンコサーミア(EHY-2000)は国内において未承認医療機器になりますので、健康保険は使用出来ません。自由診療となります。
治療の流れ
01 ご予約
HPの予約フォームもしくはお電話にてご予約を承ります。
TEL:028-657-7300
02 受付・問診
受付にて書類に必要事項をご記入いただきます。問診票は正確にご記入願います。
03 面談・術前PET
医師と面談をし、病状等の確認をします。治療範囲を正確に把握するためにPET検査を行います。
04 治療
担当者から治療に関する説明があります。治療時間は約60~90分です。
05 効果判定
治療の数日後に再度ご来院いただきます。画像検査にて効果確認の判定を行います。
※オンコサーミアは、身体を切開せずに身体の表面からラジオ波を当てる安全かつ痛みを伴わない治療法です。しかし、体内に金属やプラスティックがある場合、温度変化や治療効果に異常をきたす場合も考えられます。万が一の危険を回避するためにも、事前の問診にて手術歴の有無や乳房インプラント等の申告は正確にお申し出くださるよう、くれぐれもお願いいたします。