中国 チチハル市 チチハル協育友好病院 往訪と調印のご報告
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去る 12月12日中国 チチハル協育友好病院と医療連携協定の調印をして参りました。
こちらにて、往訪の模様をご報告させて頂きます。
・往訪日 12月12日(金)
・滞在時間 9時~17時
・往訪者 佐藤俊彦先生、高田健一、贾 辰婧
●チチハル市とは
宇都宮市の友好都市。日中国交正常化前から訪日、訪中交流がされており、宇都宮餃子のルーツの場所(戦争から引き揚げてきた方々が、そのあたりの水餃子を宇都宮に伝えた、らしい)と言われております。昭和59年に正式に宇都宮市と友好都市となり、その後も両市の交流が深まっています。人口500万人。北西部の発展都市です。当日の気温も-20度近くの、とても寒さ厳しいところでしたが、6~7月にかけては緑も多く過ごしやすい気候とのお話も頂きました。
●チチハル第二病院(チチハル協育友好病院)とは
チチハル協育友好病院は中国黒竜江省チチハル市建华区南北中華西路38番にある三級総合病院です。2006年、日本の株式会社興学社は50年余りの歴史を有するチチハル市第二病院の経営に参画し、中日友好のシンポルとして、名称は「チチハル協育友好病院」となりました。
敷地面積18,560㎡、延面積28,300㎡、入院ベッド数500床、診療科37、行政事務所11。従業員645人、その中で専門技術者542人、正副高級162名、中級180名。
数台の大型、先進的な検査装置を保有するほか、医療保険、生命保険、車両保険、乳幼児保険の指定使用施設です。特に内科、小児科、産婦人科はその独特な技術力で省内外に名高いブランド力を有します。新生児用のICUは、他の病院に先駆けて設置され、また、女性医療に力を入れており、これから、当院で見学されたABVSを他の病院に先駆けて導入するとのこと。多くの科学研究の成果は国や省内初のものだそうで、脳外科、一般外科、整形外科、手の専門外科、肛肠科、乳腺外科、US検査室、心、脳電図室、検査科など、一流の技術及び一流のサービスとたくさんの患者と家族の好評を得ているとのことです。
受賞歴:
・市民に満足頂ける病院サービス賞
・赤ちゃんにやさしい病院
・総合対策先進病院
・市民に益する先進団体
など
【往訪記録】
7:55 北京発 10:00 チチハル着
10:40-11:30 病院見学
13:00-15:00 検診希望者と病院管理者交流
15:00-16:00 調印式
16:00-17:00 懇親会
17:50 チチハル発 北京着
①病院見学について
各種検査機器や入院病棟、新生児ICUなど見学致しました。
検査機器は、CT・MRIなど。見学の合間合間に現場技師と佐藤先生の間で機器や画像、一日撮影件数など質疑応答など交わされました。また、画像についても見せて頂き、ご質問などやり取りされました。
チチハル協育友好病院も当院と同様、女性の健康管理にも力を入れられており、宇都宮セントラルクリニックで以前見学されたABVSを来春導入とのこと。臨床検査技師長からもご依頼があり、当院でのスタッフ研修も希望されています。今後、人的な交流も行われていく予定です。
また、チチハル病院では新生児用のICUを地区内で、最も早く設置導入され運用しているとのこと。永年にわたりスタッフや先生方の熟練が積み重ねられている施設、とのご説明もいただいた。
②病院管理者との交流、検診希望者との交流
場所を移動し、市の会議場施設において、それぞれの施設紹介や今後、医療交流を深めていきたい意向などについて、意見交流が行われました。
その後、先方様の先生方、技師長、受診希望者より質問を受け、やり取り。活発な交流が行われました。
③調印式
提携協議書に相互サインし交換。
宇都宮セントラルクリニックは、チチハル協育病院からのご紹介いただく患者様に対して、人間ドック受診の受け入れ、がん治療などセカンドオピニオン相談を行い、早期がん検診及び治療に関する医療技術・サービスを提供する、こととなりました。
また、チチハル協育病院は地域内のメディアを利用し、宇都宮セントラルクリニックを宣伝・紹介し、宇都宮へのメディカルツーリズムのご案内をしていただきます。
更には、今後、撮影技師の技術要請受け入れなど、人的交流も進んでいくものと思います。
調印式は報道陣にも囲まれ、終始、和やかな中で終了いたしました。