お知らせ・トピックス

ピンクリボンセミナーのご案内

宇都宮セントラルクリニック 放射線科 佐藤俊彦
 
秋も深まって来ましたが、皆様にはご健勝でお過ごしのことと思います。
当院のブレストセンターも、今月でようやく1年を経過することができました。
臨床では、自治医大の穂積先生をはじめたくさんの先生方にサポートしていただき、たくさんの乳がん患者さんの診療にあたってきました。
また、検診では約3000人の受診者の皆様の中から、10人の乳がん患者さんを発見することができ、内6人は1cm以下の超早期乳がん患者さんでした。
超早期乳がん患者さんは、全例自覚症状がなく、マンモグラフィでは指摘できない方々でした。全例が、トモシンセシスを受けて乳がんが分かった患者さんで、トモシンセシスの超早期乳がんへの効果を実感したところです。
一方で、PEMによる検査もたくさんの患者さんやPET検診受診者の皆様にお使いいただくことができました。マンモグラフィおよび超音波で見えない病変を多数発見することができ、これらの患者さんのケアのために、PEMガイド下生検も今月中に導入する予定です。
このように、多くの超早期乳がんを見つけることができるようになれば、今後は切らずに(手術しなくて)治す時代になってくる訳ですが、長年それを実践している宮崎県のブレストピア病院 古澤先生を栃木にお招きし、講演会を企画させていただきました。
栃木県健康の森で、11月24日13:00−第一回ピンクリボンセミナーを開催することになりました。
http://pinkribbon-no-wa.jp/news/第1回-ピンクリボンセミナー開催のお知らせ
 
ぜひ、これを機会に多くの皆さんに聞いていただければと思います。
本年より、ピンクリボンうつのみやを立ち上げ、“宇都宮市の乳がん検診受診率50%”をクリアするためにいろいろな企業や病院様と連携して啓蒙活動を実践しているその一環の講演会です。
会場は、定員300名と比較的大きな会場ですが、大変な混雑が予想されるため、前もっての予約をお願いしたいと思います。
 
また、来年の春まで限定で、オンコサーミアに関する治療を無料で実施したいと思います。
これに関しては、化学療法や放射線治療および免疫治療を実施している方の効果を増強する効果が確認されています。
また、末期のがん患者さんでも、除痛目的や緩和ケア目的での治療も実施しております。
1クール12回を目標に実施していただき、前後での画像による効果判定も行います。画像診断に関する費用は、保険適応になりませんので、自費診療でお願いしております。
ご希望の方は、セカンドオピニオン外来を受診していただければ幸いです。
 
11月の2、3日の連休は、大連で泰康保険会社からの招待で健康管理に関するお話をさせていただきました。
中国でのPM2.5による大気汚染や環境ホルモンによる水質汚染、食生活の欧米化による食肉に含まれる残留女性ホルモン問題などについてご説明し、このような環境に住んでいる中国人は、“がん発症が世界でも突出しており、WHOが2012年に肺がんの35%、肝臓がんの50.5%”と報告しています。
中国の広東省中山市では、1日あたりのがん発症数は8.3人になり、1970年の0.8人から約10倍に急増していると報告しています。
中でも、肺がん、大腸がん、乳がん、前立腺癌が急増しているようです。
そこで日本のPET検診やメデイカル倶楽部の話を説明したのですが、帰りには申し込んでいかれるほどの関心の強さでした。
しかも、アベノミクスによる急激な円安が進んでいます。これまで中国人向けに50万円の検診料金は、約40%ディスカウントで、元で支払えばお得になる訳です。したがって、これからのメディカルツーリズムは、インバウンドであるべきで、中国人の検診は非常に有望であると思いました。
その帰りに、マカオと香港によったのですが、マカオではラスべガスやアトランテイックシティーのカジノがつぶれる一方で、カジノの建設ラッシュが起きていました。“富の東漸“が実際におこっている訳です。
http://www.haradatakeo.com/p/text/pdf/mr_201109_sample.pdf
カジノでは、お金を使う人とそこにお金を貸す人が存在します。カジノでお金を掛ければ、当然なくなってしまうのですが、その人たちにお金を供給し続け、どんどんやらせるのがビジネスになっています。
ジャンケットという仕事なんですが、マカオのカジノ特有のシステムです。
マカオのカジノホテルは、ほとんど予約が取れません。というのも、これらの業者が押さえてしまっていて、約半分程度の部屋のみが一般顧客に解放される実情です。ジャンケットは、特別なお客様(高額を賭ける、大陸人など)のためにすべてのお世話をする人たちのようです。
もちろん、その人たちは、ホテル代も食事代もすべてジャンケットがもちます。お金がなくなれば、貸すこともする訳で、このシステムはなかなかすばらしいと思いました。
http://blog.goo.ne.jp/qwerty765/e/7150eef86b890100b651f3eaaf0b7ae7
漫画にも、なっているので、興味のある方はぜひお読みください。
http://www.amazon.co.jp/ジャンケット-①-近代麻雀コミックス-赤木太陽-紅林直/dp/4812475260
このモデルとなったかたにお目にかかってきました。
超富裕層がたくさんいるところとの密接な関係がない限り、日本でのカジノビジネスは無理との評価でした。
まさしく、そう思います。また、日本人にはカジノで遊ぶ感覚がないと思いますし、ジャンケット側の日本人は1人もやらないと言っておりました。
香港では、香港の会社の今年の決算と来年度に向けた事務職員の採用などの準備をしてきました。
やはり、インバウンドでメディカルツーリズムを実施する以上、中国での拠点は必須と考えます。
 
一方で、円安が急速に進んでいますが、外国人が大挙して日本に来日しており、メディカルツーリズムはますますインバウンドだと思います。
10月31日、ちょうどハロウィンの日に日銀の追加緩和が発表され円安と株価の急上昇をみていますが、年間50兆円の国際買い入れを約80兆円に増やすらしく、これはQE3で米国が購入していた200億ドルに相当する金額で、今後、米国にかわって日銀が円を刷って資金供給することを意味しています。
したがって、インフレ必至なんでしょうね。
ゼロヘッジというサイトには、“日本のQEは、末期の病人にうたれるモルヒネだ”“ハロウィンの日に日本は自殺した”“バンザイノミクス”と酷評されている。
外国人に対する医療整備も検討していかなければならないと感じています。
 
まずは、足下を固めて参りますので、今後ともご指導のほどよろしくお願いします。




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