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当院代表佐藤俊彦のコラム ~GUT-BRAIN-CONNECTION:腸は第二の脳と言われている 認知症の発症メカニズムとMCIドック~

GUT-BRAIN-CONNECTION:腸は第二の脳と言われている

認知症の発症メカニズムとMCIドック

宇都宮セントラルクリニック 放射線専門医 佐藤俊彦

 

突然ですが、赤ちゃんはお母さんのお腹の中では無菌状態で発育します。生まれて自分で食事をとるようになると、消化吸収をするために外界から腸内に細菌を取り入れます。実は、腸はその細菌叢(さいきんそう)によってビタミン・ホルモン・アミノ酸・免疫物質・免疫刺激物質・酵素・神経伝達物質などを作り、それらが腸管から吸収され全身へと回って行くわけですが、特に腸管と脳を結んでいる迷走神経が重要な役割を果たし、最近では精神疾患や認知症との関係も明らかになってきています。これをGUT(ガット)-BRAIN(ブレイン)-CONNECTION(コネクション)といいます。

1.微生物は腸内の免疫細胞と相互作用し、細胞から血中から脳へ循環するサイトカインを産生させます。

2.微生物は、神経内分泌細胞と呼ばれる腸細胞と相互作用し、神経活性分子やペプチドを産生します。これらの分子は、脳に信号を送る迷走神経と相互作用します。

3.腸内の微生物は、神経伝達物質と酪酸のような代謝産物を生成します。これらは脳に循環し、血液脳関門を通過できるほど小さいものもあれば、関門自体で細胞活動を変化させるものもあります。

4.2018年、アラバマ大学バーミンガム校の研究者は、会議で人間の脳組織に腸内細菌を発見したと報告しました。この研究はまだ発表されておらず、懐疑論も豊富ですが、微生物が何らかの形で脳に侵入している可能性があることを示唆しています。

出典:  フロントから改作。積分。神経科学。2013、DOI:10.3389 / fnint.2013.00070

 

◇腸内環境とは?

土壌菌=腸内細菌というのがベストな環境のようです。

株式会社フィットラボのBEFLORAの開発者である佐々木淳氏コメント:

 

ある日取材で訪れた牧場。そこでは餌に土壌菌を混ぜて食べさせていました。話を聞くと、牛の悩みには、土壌菌を混ぜた餌はとても良いらしいとの事でした。
私はそれから土壌菌について調べ続けました。文献・検査機関・あらゆる学会に相談してまわりました。
「そしてついに、体内細菌と土壌菌が同じである事が判明しました!」
ーーあの時の牛のおしりの悩みの原因、それは体内細菌のバランスの乱れが原因で、そのバランスを整えるために土壌菌が使われていました。そしてその土壌菌の細菌バランスは、人間の体内細菌のバランスと同じだったのです。
「土壌菌=体内細菌」この結論にたどり着くまで、とても時間がかかりました。
でも、たくさんのお悩みを解決することができる「奇跡の土壌菌=体内細菌」である事を、私はようやく証明することができたのです。

https://www.youtube.com/watch?v=9igKYPMle60#action=share

 

 

◇認知症と腸内細菌?

国立長寿医療センターの研究では、認知症の患者さんは「バクテロイデス」という腸内細菌が極端に少なかった、と科学雑誌Scientific Reportsに発表しています。物忘れ外来を受診して、心理検査やMRIなどを実施し、さらに検便のサンプルで細菌由来のDNAを解析して腸内細菌の組成を調べたのです。

結果は、認知症の患者さんではバクテロイデスが少なくなっていることがわかりました。したがって、土壌菌をとることでこのバランスを正常化してやれば、認知機能の改善につながったり、予防できる可能性があるわけです。

 

◇炎症性腸疾患(IBD)と認知症?

台湾・Taipei Veterans General HospitalのBing Zhang氏等の報告によれば、炎症性腸疾患(IBD)患者では、IBDのない人と比べて認知症発症リスクが約2.5倍で、認知症と診断される平均年齢は7歳若いことが台湾の住民コホート研究で示されました。

「GUT-BRAIN-CONNECTIONがIBD患者における認知症発症の要因である可能性を示唆するものだ。IBDに関連する腸管上皮バリアの破綻と腸内細菌叢の乱れにより、腸内細菌由来の神経毒性を有する代謝産物(ホモシステイン酸)の中枢神経系への通過が促されると考えられる」

私見ですが、炎症性疾患では、活性酸素によりホモシステイン酸が高い患者さんが多いので、活性酸素を消去する水素サプリメントは非常に重要になってくると思われます。サプリメント1969などを積極的にとることにより、ホモシステイン酸を還元し、同時に活性酸素を除去することで、神経毒性を下げることが予想されます。

https://www.bodyvoice-healthcare.com/

 

◇アドバイス

人体の酸化の程度をみるためにホモシステイン酸のチェックを実施します。これが高い場合は、サプリメント1969などの水素サプリメントをとることをお勧めしますが、同時に活性酸素の発生源を絶つために、土壌菌サプリメントBEFLORAで腸内細菌を整えることが重要だと思われます。

人生100年時代は“がんと認知症予防”につきます。がんも活性酸素が原因と言われています。水素サプリメントによる活性酸素除去と、GUT-BRAIN-CONNECTIONにおける腸内細菌フローラを土壌菌で整えることで、認知症予防をお勧めします。

 

土壌菌に関する情報はコチラ↓

https://dojoukin-lab.studio.design/

 

ぜひ、MCIドックの受診をお勧めします。

https://ucc.or.jp/dock/alzheimer