【リリース】人間ドック新コース「MCI(軽度認知障害)ドック」を開設しました
これからはMCI(軽度認知障害)で見つける
“認活(認知症予防活動)”の時代です!
~人間ドック新コース「MCIドック」を開設~
医療法人DIC 宇都宮セントラルクリニック(栃木県宇都宮市屋板町/理事 佐藤俊彦)は、2019年3月
認知症の前段階であるMCI(エムシーアイ)(Mild Cognitive Impairment/軽度認知障害)の早期発見のため
人間ドックの新コース「MCIドック」を開設しました。
◇MCI早期発見のために・・・
高齢化が進む現代。認知症患者数は増加の一途を辿っており、2025年には約5人に1人が認知症を発症すると言われています(※)。
認知症と診断された方の多くは、症状が悪化してから医療機関を受診したケースがほとんど…。
しかし最近ではMCIの段階で見つけることで、進行を遅らせることができるようになってきました。
そのため、早期発見・早期対応による“認活(認知症予防活動)”が重要です。
当院では従来の「アルツハイマーPETドック」を一新し、ホモシステイン酸測定などのメニューを追加することで
40・50代のより若い方の認知症リスクに対処できるコースを用意しました。
◇「MCIドック」コース概要
検査項目:各種基本検査(身体測定)、
PET/CT(頭部)、MRI(頭部)、
VSRAD(ブイエスラド)、ホモシステイン酸測定(採血)
価 格:100,000円(税別)
予約方法:①TEL 028-657-7302(直通)
平日10:00~17:00
②HPご予約フォーム
https://ucc.or.jp/dock/alzheimer/reserve
<本件に関するお問合せ先>
医療法人DIC 宇都宮セントラルクリニック
広報担当:遠藤、大貫
TEL:028-657-5215 FAX:028-657-5216 E-mail:pr@ucc.or.jp
◇「MCIドック」コースの特徴
【1.PET/CT検査】
ブドウ糖に “放射性同位元素”を付けた18F-FDGという放射性薬剤を注射します。
微量の放射線を発する“放射性同位元素”が発信機のような役割を果たし
PET/CT装置で脳内のFDG分布を画像化することにより脳の機能低下部位を表示します。
アルツハイマー型認知症の診断の基本は“症状とMRIやCTによる画像検査”ですが
MRI検査ではわからない初期症状の段階で見つけるために、PET/CT検査が有効です。
【2.VSRAD(早期アルツハイマー型認知症診断支援ソフト)】
VSRAD (Voxel-based Specific Regional
analysis system for Alzheimer’s Disease)
という検査は、MRI画像を用いて脳がどの程度
萎縮しているかを示す検査で医師の診断の支援
ソフトとして使用されます。脳の体積の萎縮度を
統計的な健常者の脳と比較して数値化することにより
客観的な診断に寄与します。
PET/CT検査陽性・VSRAD陰性
→前期~中期のアルツハイマー型認知症
PET/CT検査陽性・VSRAD陽性
→中期~後期のアルツハイマー型認知症と判定します。
【3.ホモシステイン酸測定】
これまでアルツハイマー型認知症の原因物質は“アミロイドβ”というタンパク質であると考えられてきました。
しかし2010年以降、イーライ・リリー社やメルク社などアメリカの大手製薬会社が「十分な効果が見込めない」として
アミロイドβ仮説を元にしたアルツハイマー型認知症治療薬の開発中止を相次いで報告しました。
そこで今注目されているのが、佐賀女子短期大学 名誉教授/長谷川亨氏等の研究により発見された
「ホモシステイン酸」です。無毒なホモシステインが酸化して神経猛毒のホモシステイン酸に変わることで
脳に悪影響を及ぼし、血中のホモシステイン酸濃度が高ければ、それだけ認知機能が低下していると考えられます。
採血によってこのホモシステイン酸の数値を測定し、MCIやアルツハイマー型認知症の診断に利用します。
(佐賀女子短期大学 名誉教授 長谷川亨氏等による研究論文)
(※上記論文より)「血中のホモシステイン酸濃度が下がることで認知機能が回復した」という内容。