年末のご挨拶
年末のご挨拶
宇都宮セントラルクリニック 理事・放射線科医 佐藤俊彦
2017年末に当たり、この場をお借りしてご挨拶をさせていただきます。
まずは、本年も皆様のおかげでつつがなく無事に仕事を終えられそうで感謝いたします。
今年は年初より(株)CMCがオリックスとの資本業務提携準備を始め、無事に本年7月よりオリックスグループとしての運営が開始されることになりました。また宇都宮セントラルクリニックは(株)CMCと業務提携を行いオリックスグループの支援を受けながら運営する事になりました。
そして、これにより、来年から放射線治療センターの構築や東京での画像診断センターの新しい展開が開始されると思います。
ところで、放射線治療における近県の状況ですが、群馬県には重粒子線治療・トモセラピーセンターがあり、茨城県には陽子線治療・サイバーナイフ・トモセラピーが入っておりますが、我が栃木県には高精度放射線治療機器が一台も設置されていない状況です。
ここで放射線治療の具体例ですが、例えば、前立腺の定位放射線治療は、通常の粒子線治療では20回、トモセラピーでは37回かかるところをたったの5回で治療が終了します。
したがって、患者さんの拘束時間が極端に短く、かつ効果は組織系を選ばないという特徴があります。しかも保険点数が、65000点で、重粒子線治療の約1/5の金額、更にトモセラピーの半額です。また、左乳がんの患者さんにおいてはリニアックでは肺や心臓に余分な放射線がかかってしまうことで晩期障害といわれるものが出現し、乳がんは治ったけれど心筋梗塞になってしまったというようなことがありましたがトモセラピーではこの重大な問題を回避できます。そして、獨協医大ではガンマナイフを廃棄するということで、年間130例あまりの放射線治療の患者さんが、路頭に迷うことになりかねません。
長く放射線科医として栃木県で開業し、多くの患者様を診てきたわたしには、これは何とかしなければならないという使命を感じ、それを全うするべく放射線治療センターを開設に踏み切った訳です。
当院では、次の2機を導入しています。まず、『サイバーナイフ』こちらは早期がん治療に、そして『トモセラピー』は進行がんや様々ながんに対応します。これらを備えた施設は民間の医療機関では初のことです。
放射線治療センター開設に関してはたくさんの先生方との出会いがあり、ようやく来年2月から東京大学の放射線治療センターの中川准教授のご高配で、新しい先生を迎え治療が開始されます。また、自治医大の若月先生にはこれまでどおり様々なご指導をいただきながら、治療センターの充実を目指し研鑽していきたいと思っております。
3月にある恒例の当院主催の一般向けのセミナーでは、大宮日赤と名古屋私立大学の先生に、それぞれサイバーナイフとトモセラピーの治療の実際を講演していただく予定です。
また、認知症のサプリメントphenomenon1969は、おかげさまでたくさんの代理店さんができてきました。
株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)の丸の内メディカルサポートさんが代理店を引き受けてくださり、たくさんのお客様に服用いただいております。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000000451.html
やはり、上記の会員や金融や情報リテラシーに興味のある富裕層の共通の悩みは、フレイルに対するサポートだと思います。ロコモーティブ症候群・認知症・社会的フレイル(引きこもりなど)が高齢者の共通の悩みですが、特に認知症に関しては医者も保険点数が低いために、どうしてもこれまでおろそかにされてきたきらいがあります。認知症が原因となる、争族の問題も多数発生してきており社会問題となっています。それに取り組んでいるのが、メディカルリサーチ社の“意志能力鑑定事業”です。これにより、証書作成時の無用なトラブルを避け、円滑な相続を完了することが可能です。
https://www.medicalresearch.co.jp/mental/
検索でも、“意志能力鑑定”と入力すると、100%1位の検索結果をとっています。
ぜひ、60歳からの認知症サプリメントとご一緒にご活用ください。
2013年12月より、ブレストセンターがOPENしまして、昨年は自治医大より竹原先生が常勤として就任され、今年の10月からは獨協医大の伊藤先生が常勤として就任され、2名の常勤医体制でブレストセンターの運営を開始しました。これにより、これまでは診断を中心に医療機関連携で患者さんを早期に診断し、外科に送るというHUBの機能を担っていた訳であったわけですが、今後は、獨協医大・菅間病院で竹原先生が手術、伊藤先生がJCHOうつのみや病院での手術を実施して、その後は、当院の画像診断センターでの経過観察の外来を実施していく予定です。
乳がんの患者には10年間の経過観察が必要であるために、外科手術が終わった患者さんは、内科医や婦人科医との連携を得てホルモン療法などを長く実施することになります。そうしないと乳腺外来が患者さんであふれてしまい、本当に手術や化学療法が必要な患者さんを診られなくなってしまうからです。既に東京の大学病院などはすでに開業医との連携を実施しています。この点も栃木県は遅れており、地域医療連携の中で当院が唯一の乳腺画像診断センターとして機能させていくつもりです。
同年に設立したNPO法人ピンクリボンうつのみやは、私が理事長をしておりまして、本年おかげさまで仮認定NPO法人として認定を栃木県では2番目にいただきました。これにより、NPO法人ピンクリボンうつのみやにご寄付いただきますと税控除を受けられるというメリットがあります。来年度から各種増税が実施されるようですが、ご自分の意志で応援するところを決めて寄付していただくことにより、タックスメリットも受けられるようになるわけです。わたしも今年、2000万円ほど寄付させていただきました。年末に皆様に寄付のお願いに事務局がご案内をお出ししておりますが、ぜひ今後とも応援していただき、来年度はこれまでの資金ではできなかった範囲での、NPO法人の活動を実践して参ります。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20171118/2877953
http://www.pinkribbon-no-wa.jp/
(ご寄付に関してはこちら↓)
https://www.pinkribbon-no-wa.jp/contact-personal
医療機関の経営環境を見てみると、2018年には介護と医療の同時改正を控えており、両者の値下げが実施されます。医師の給与を上げようとかの配慮もあるようですが、微々たるものだと思います。なにせ財源がないわけですので・・・
いまの日本銀行が発行している通貨は、デッドカレンシー、つまり国債という債務をベースにしたお金です。私たちが大好きな紙幣は日銀が発行しています。今後、2018年は世界中のお金が消去法で日本に集まってきますので、株高局面になってきてものすごいインフレ経済になるようです。そうすると、世間の株を持っている人は潤いますが、持っていない人はだめですね。ここで二極化がさらに進みます。そして物価高騰を抑えるために金利の高騰を招きます。そうすると、デッドカレンシーの償還ができなくなり、デフォルトするしかなくなるわけです。一方、政府はコインを造幣局で作っています。これを天皇家の簿外資産とリンクさせて、その価値に基づいたパブリックマネーとして発行することが可能です。
財務省と異なる公共貨幣直轄担当大臣などを天皇家が任命して、パブリックマネーをデフォルト後の紙幣にしていくわけです。これが2019-20年頃に起るようです。
したがって、この混乱期に政府は仮想通貨も発行できますので、流れは政府紙幣を刷る方向ではなく、政府発行の仮想通貨が流通してくるのではないか?と思われます。
https://www.amazon.co.jp/dp/4492654747/ref=pe_492632_159100282_TE_item_image
ぜひ、公共通貨@山口薫さんの本をみんなで読みましょう。
なので、当然これまでのデッドカレンシーで担保していた公的年金・公的医療保険はつぶれますね。したがって、医療機関の経営は外国の医療保険を購入している日本人・外国人・自由診療の患者さんを診ることのできる体制作りが急務です。
当院も、この時代の混乱期を乗り切るためにベストを尽くし、地域医療を守らなければならないと考えております。
2017年は、大変お世話になりました。来年も、よろしくお願いいたします。