お知らせ・トピックス

オンコサーミア導入に関して

宇都宮セントラルクリニック 放射線専門医 佐藤俊彦
 
本格的な、秋の到来で、過ごしやすい季節となりました。
皆様には、ますますご健勝にてご活躍のことと思います。
オンコサーミア
9月5日にハイパーサーミア学会に出席して参りました。
ハンガリーのサース教授(セント・イシュトバーン大学)とも面会し、これまでのハイパーサーミアとは全く異なる原理のがん治療期であることを確認できました。これまでのハイパーサーミアは、腫瘍の温度を42度にすることを目指して、強いRF照射をするのですが、3つの欠点をもっていました。
1.表面冷却によるエネルギーロス:冷却がうまく行かないと火傷
2.腫瘍組織の選択性がないので、エネルギー効率が悪い
3.集束性に欠けるので、正常組織も加熱してしまう
一方、オンコサーミアは、腫瘍細胞に熱を送り込むことにより、機能停止しているアポトーシスのメカニズムを再起動させてがんを死滅させる、ナノ加熱の方法をとっています。
がんと正常細胞の代謝の差異、誘電率の差異、細胞結合の差異を利用して、細胞膜の内と外で温度勾配を作ることで、アポトーシスを誘導します。
現在、日本国内では医療機器としての認証はとれていませんが、ドイツ国内では多数臨床成績が出ており、韓国では大学病院を中心に約70台が稼働しています。
日本では、富山医科薬科大学、千葉大学で第I/II相の臨床試験が開始されています。大きな副作用はないこと、安全性や効果も確認されています。
治療器は、ハンガリー製ですが、製造は富山の会社が実施しており、今回は医師のライセンスでの個人輸入により治療を開始するつもりです。
現在、腹膜播種や胸膜播種の患者さんに対する放射線治療は適応外なのですが、このような患者さんには、ぜひオンコサーミアを試したいと思っています。
韓国やタイの病院では、化学療法や免疫療法と組み合わせることで効果が高くなるとの報告もされています。
当院では、免疫療法とALAを組み合わせたオンコサーミアの治療を開始する予定で、標準的治療が終了してほかに治療法がない患者さんに対して良い適応となると思っています。治療開始時期は、11月からを予定しています。
http://www.integratedhealthclinic.com/_cancercare/cancerOncothermia.htm
 
医療費抑制政策
本年6月18日に医療・介護総合法が成立しました。
来年医療保険制度“改革”法案が提出される予定ですが、これらにより、“医療介護を中心に、いわゆる自然増も含め聖域なく見直し、徹底的に効率化や適正化”をすすめる。財務省は、“患者負担・利用者負担の引き上げ、公的保険の対象を限定、フリーアクセスや自由開業に制限を認めない”
これらにより、都道府県による“保険者機能”“医療提供体制”の一体化をはかり、患者負担増・給付削減、都道府県による保険料負担と給付・提供体制の一体的抑制を可能にしていこうというものです。
つまり、今後、公的医療保険では、新しい技術に対する給付がされないということで、ますます、自己負担や保険外診療が増えることが予想されますし、厚生労働省と財務省は、この路線で動いています。
一方で、新しい技術に対する評価は、新たな保険外併用療法制度の創設・保険外併用制度の拡大、診療報酬の適正化、保険収載の見直しなどで、患者申出療養制度の創設で、事実上保険外診療を拡大していこうというものです。
http://www.yakuji.co.jp/entry36798.html
新しい技術は、どんどん保険外診療で実施していき、医療の営利化(産業化)を目指せという方針のようです。
当院でも、今後、より良い医療を積極的に導入していくにあたって、医療制度改革にあわせた対応を迫られることになります。
当院と自治医大で共同研究しております、パーキンソン病の遺伝子治療に関しては、株式会社遺伝子治療研究所を立ち上げ、株式会社立の医療機関を宇都宮に作る予定です。そのために構造改革特区の申請も実施しております。
パーキンソン病だけでなく、ALS・血友病A・アルツハイマー病に対する最先端の遺伝子治療を提供して参ります。そして、医師主導の治験を実践していくことで、保険収載を目指します。
そのためにも、全世界から自由診療の患者さんを集める必要があり、それに向けたシステム作りを実践しています。
http://www.genetherapy-ri.com
 
これら遺伝子治療の適応を確認するためにPET検査は重要で、また、効果判定や経過観察にもPETが必須です。
当院では、今後、アルツハイマー病への取り組みも積極的に実施していく予定です。イーライリリー社がNEPTIS plug01というアルツハイマー病の診断用合成装置を発売し、今後、海外の2社も来年には発売を予定しています。アルツハイマー病に対する診断が画期的にかわってくると思われます。http://www.innervision.co.jp/products/release/20141016
これらも、基本的には、自費診療となります。
自分が、大きな病気になったときのために民間保険に加入しておくことが、今後ますます重要になってくると思われます。
 
9月最後の土曜日は、原田武夫先生のゲマインシャフトの懇親会が道後温泉でありました。
ぼくは、前日に香川に入り、瀬戸内のおいしい魚を食べたあと、金比羅山を制覇しにいきました。
金比羅山と言えば、本堂までの785段の階段を上る訳ですが、途中で、奥書院で秋の特別展をやっていて、1600年頃伊藤若沖の作品などが、見事な状態で保存されており、戦国時代が終わり、安土桃山時代全盛の頃の芸風を堪能することができます。
JR四国がサンライズ瀬戸内の運行を記念して開催しているもので、これは東京駅からサンライズ出雲と一緒に走ってきて、岡山で分かれ、金比羅山と出雲大社に東京から行けるようになっています。
道後温泉は、文字通り、道後温泉本館に行く訳ですが、とにかく、日本一人が集まっている温泉ではないでしょうか?土曜日の温泉街は、ここが地方の温泉とは思えないほどの混雑ぶりで、すごく驚きました。
皇室専用のお風呂もあり、皇室の方々もよく御出でになるそうです。
原田氏曰く、このあたりに日華の金塊(天皇の金塊)が隠してあるそうです。
 
・明治政府以降、日本という国が世界的金融財閥(ロスチャイルド)の政策によって 動かされてきた、日本の天皇家とイギリス王室との密接な関係。(隠された主従関係)
・第二次世界大戦のときまで日本がアジア各国から略奪してきた大量の金塊(『黄金 の百合』と呼ばれる)が、日本の戦後復興の担保となりファイナンスに使われてきたこと。
ちなみにそれはフィリピンの山中などに今でも存在しており、かつて小野田少尉(陸 軍中野学校卒)が、フィリピン山中から出てきて世間を驚かせたが、それは彼が金庫番をしていたからだということも書かれている。そして、小野田氏は口封じのためすぐにブラジルに事情をよく知る笹川良一氏によって移住させられた。
 
ミンダナオに眠る「黄金の百合」
日本勢と中国勢は、実のところ共同で金塊を管理している。その莫大な量の金塊はフィリピン、ミンダナオ島にある地下金庫に置かれている。現場で直接管理しているのはヴァチカン銀行。この島を跋扈しているいわゆる「反政府ゲリラ」は金庫の見張りをする傭兵であるとのこと。金塊の量はまさに「莫大」の一言に尽きる。
中国勢においては華僑・華人ネットワークの最高幹部たち、日本勢においては、旧華族や旧軍人たちの間の緩やかなネットワーク。そしてこのネットワークが支配している金塊はこの数十年で集められたものではない。大航海時代より始まる東西交易の中で、東アジアへ徐々に集まったもの。もちろんその流れのなかで、旧日本軍による東南アジア、とりわけインドネシアにおける金(ゴールド)の簒奪があった。
アメリカは、この「黄金の百合」のことを知っていて、戦中、戦後、あらゆる手段を講じて探した。その一部はアメリカの手に渡り、天皇同意の上で、敗戦後の日本復興の資金に充てられたと、高橋五郎著書の「天皇のスパイ」では書かれている。

 
情報リテラシーを原田先生から学び始めて、はや4年になりますが、わからないことばかりで、毎日勉強するのが楽しくてしょうがないです。
懇親会でも、日頃、疑問に思っていることをいろいろ教えていただきました。
御岳山の噴火も、米軍は40時間も前にわかっていたそうです。
世界は、騒擾争乱となってきていますが、日本の医療制度も同じ状況です。
情報リテラシーを磨きながら、前向きにがんばっていこうと思います。
今後とも、ご指導のほど、よろしくお願いします。




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