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超早期乳がん最新治療

“最先端検査が実現した 超早期乳がん最新治療”上梓の御案内
宇都宮セントラルクリニック 放射線科医 佐藤俊彦
 
このたび“乳がんの画像診断免許皆伝”をテーマに、“最先端検査が実現した 超早期乳がん最新治療”を上梓させていただきました。
http://www.amazon.co.jp/%E8%B6%85%E6%97%A9%E6%9C%9F%E4%B9%B3%E3%81%8C%E3%82%93%E6%9C%80%E6%96%B0%E6%B2%BB%E7%99%82-%E6%9C%80%E5%85%88%E7%AB%AF%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E3%81%8C%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E3%81%97%E3%81%9F-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E4%BF%8A%E5%BD%A6/dp/4774514357/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1381657570&sr=1-1
この本は、現在の乳がん画像診断の最先端を一般の人に分かりやすく書いて、乳がんになった人はもちろんのこと、乳房をお持ちの皆様(男女をとわず)に読んでいただければと思いまとめた本です。
 
乳がんの診療は、検診から、診断、術後経過観察まで、画像診断を抜きに語ることができません。しかし、間違った理解から、間違った検診を受診していることも多く認められます。
たとえば、日本人に多いデンスブレスト(乳腺密度が高く、マンモグラフィーでは乳がんが見つかりにくいので、他の検査法を実施する必要があります。)ですが、マンモグラフィーで異常なしという診断の場合、マンモグラフィーでは見えませんという診断結果であり、本当に異常がないというわけではありません。しかし、通常の検診では、異常なしと返事がくるので、そのままになってしまいます。
米国では、これは法律違反になります。
 
米国では、2013年6月現在、10州で“乳腺濃度通知に関する法制度”が採用されており、デンスブレストの場合、マンモグラフィーの結果報告書にその旨を記載することが義務付けられています。つまり、別の検査(超音波検査かMRI検査)を受けるように進めなければなりません。
当院では、デンスブレストの患者さまには、必ず、超音波検査(ABVS)をお勧めしています。これが世界の常識ということなんですが、日本はそうなっておりません。
また、以前より、御紹介しているトモシンセシスに関しても、新しい装置のSIEMENS Inspiration PRIMEという40%放射線被ばく量を低減する装置を導入することになりました。これも1年前には実装できなかったわけですが、低被爆線量でトモシンセシス検診を実施するために必須の装置であると思います。
 
そして今年の7月より、PEMが保険収載となりました。全身PET/CTにPEMを追加すると4000点(4万円)という価格設定になりますが、非常に早期のがんが見つかります。1cm以下で見つけて、手術でない方法で治療できることを標準にしていきたいと思っています。
切らずに治す方法もいろいろ出てきています。ラジオ波による焼灼治療やクライオサージェリー(冷凍治療)・HIFU(超音波集束治療)などを紹介しています。
小さく見つければ、低侵襲治療で済むようになっていくはずです。
http://www.breastcenter.jp/news/
http://www.dipex-j.org/pc_topic/b/1734.html
このように、着々と、来月のブレストセンターオープンに向けて準備をしているところです。
 
10月7日には、第61回全国地域婦人団体研究会大会で、“現在のがん治療:早期診断こそが、最強の防御”というタイトルで、乳がんの診断についてお話しさせていただき、約600名の皆様にレジメとして、この本をプレゼントさせていただきました。10月は、ピンクリボン月間でありますし、皆様から多数の感謝状を頂くことができました。
 
さて、10月12-14日の連休を利用して、福建省の福州に往診に来ています。
胃がんの術後の患者さんで、肝転移の患者さんのセカンドオピニオンですが、来てびっくりしたのは、日本では薬事未承認の薬が中国では保健薬として使われていることです。ここでもドラッグラグを感じざるを得ませんでした。
しかも、これが駄目なら、次の薬と、患者が死ぬまで使い続ける医療は、僕が卒業したばかりの85年当時の医科大学の診療を思い起こさせました。
とにかく、がんが死ぬか?患者が死ぬか?まで告知せずに治療を実施する・・・。
物理的にがんを減量して、抗がん剤を使うなど、日本の現状をお話ししました。
物理的にがんを減量する方法として、トモセラピーやラジオ波による焼灼療法、塞栓療法などを紹介し理解を得ることができました。しかし、技術がないんです。
こういう人たちが、今後、日本に治療に来るような時代になると感じました。
中国人富裕層は、ぼくを1時間4万円で招聘します。
さっそく、RestagingをPET/CTで開始します。いまの中国がすごいのは、機械類は最先端のものが入っていますので、使い方を教えればことが足りるわけです。
しかし、クリニックC4の青木先生のような放射線治療医はいません。したがって、この患者さんも日本で治療を受けるようになりました。
連休は、これで仕事になってしまいましたが、いろいろ勉強させられました。
確実に、日本の医療を目当てに、中国人は来ると思います。
 
また、旅の途中で、先週お会いした医師でベンチャーキャピタリストの中田先生の本を読ませていただきました。“医療鎖国:なぜ日本ではがん新薬がつかえないのか”
彼が、米国で開発された医療の新技術を日本にいち早く導入したい、ドラッグラグやデバイスラグを解消したいという思いで、10年間米国でベンチャーキャピタリストとして、投資の世界から医療を変えていくスタンスに感銘を受けました。
中田先生は、宇都宮医師会の元会長の御子息で、こんなに近いところに、こんなすごい医者がいるとは?脳味噌が、びんびん刺激されました。
http://www.amazon.co.jp/%E5%8C%BB%E7%99%82%E9%8E%96%E5%9B%BD%E2%80%95%E3%81%AA%E3%81%9C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%8C%E3%82%93%E6%96%B0%E8%96%AC%E3%81%8C%E4%BD%BF%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%AD%E7%94%B0-%E6%95%8F%E5%8D%9A/dp/4166607995
 
バンコク病院の田中さんが書いた本もあわせて、皆様にお読みいただきたいと思います。
http://www.amazon.co.jp/%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E5%AF%B8%E5%89%8D%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%8E%96%E5%9B%BD%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%88%B6%E5%BA%A6-%E2%80%95%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%81%8C%E6%95%91%E3%81%86-%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E8%80%95%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4774513334/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1381660173&sr=8-2&keywords=%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%80%95%E5%A4%AA%E9%83%8E
 
人生の目的を考えるとき、びんびんの二人に共感します。
投資でもビジネスでも真に成功した人は「天に生かされている」
という概念を持っており、これは使命に生きるにつながります。
人が成功する、つまり、
この世で充実した豊かで幸せな人生をおくるために必要なことは、
人生の目的(使命)に進むことです。
使命に進む以外には真の成功はありません。
「成功するには色々な考え方がある」と思う人が多いですが、
使命に進むことが唯一の真の成功法則です。
もう一人、1年前に知り合った、理学療法士さんのHさんが、開業しました。
偶然、シンガポールでお知り合いになった先生ですが、特殊技術を持っているし、すごくいい仕事を大学病院でしているので、独立をお勧めしました。
めでたく、今年の8月に独立され、次のステップに打って出ようとされています。
アベノミクスの第3の矢は、団塊世代ジュニアが起業すること、それを後押しすることがおじちゃんである私たち以上の世代の役割ではないでしょうか?
すごくわくわくする企画に、ここでは紹介できませんが、彼と大きな戦略を考えて、皆様の応援を仰ごうと思っております。
ぜひ、今後とも、よろしくお願いします。
福州・西湖大飯店より