暑中お見舞い申し上げます。
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宇都宮セントラルクリニック 放射線科医 佐藤俊彦
暑い日が続きますが、お変わりなくご活躍のことと存じます。
現在、“見えないガンを診つけて治す”の本を執筆しています。
9月には、出版される予定です。
私は、PETを導入した2003年5月以降、同時にCMC(セントラルメディカル倶楽部)の顧問医として約700名のメンバー様の健康管理を実施してきました。
ほとんどは、無症状で検診に来られるメンバー様であり、仮に病気が発見されたとしても、早期ガンのケース、または大きな後遺症がなく回復されるケースがほとんどでした。
しかし、発見時にはすでに進行ガンであったり、検診で異常がなかったにも関わらず次回発見時にはタチの悪いガンであったりすることも数例経験しました。
一番印象に残っているメンバーのT様は、何度となく、めまいや発作で脳神経外科を受診され、救急車で入退院を繰り返すこともありましたが、脳神経外科でも異常がわからない状態でした。私が診察した時には、よろめき歩行も見られ、明らかに小脳症状が出ていました。しかし、頭部のMRIでは小脳病変を認めず、最悪のケースはガンに関連した小脳症状であるかもしれない?と思い、注意深く経過観察しておりました。
腫瘍随伴性小脳変性症は、肺がんで多く見られるために、胸部CTも撮影しましたが、明らかな異常を指摘できませんでした。その後、3ヶ月後にPET検診が予定されていたため、経過観察したのですが、3ヶ月後のPETでは、肺がん@ステージIII期、小細胞肺がんが発見されることになってしまいました。
http://merckmanual.jp/mmpej/sec11/ch147/ch147e.html
T様は、種々の治療に抵抗性で、お亡くなりになってしまい、非常に医者としての無力さを感じました。そこで、もっと早い段階でガンを見つけられないか?冷静に、画像診断的なアプローチ以外の方法も含めて検討している中で出会ったのが、テロメスキャンだったわけです。
CTC(循環がん細胞:Circulating Tumor Cells)を見つける方法として、日本では未保険収載ですが、セルサーチ法というジョンソンアンドジョンソン社製の検査をSRL社が提供していました。しかし、感度・特異度が低いので、別の技術を探していた時に、オンコリスバイオファーマの浦田社長や岡山大学の外科の藤原教授と知り合うことができ、テロメスキャンの有効性を確認しました。
いち早く臨床に使いたいと考え、早期診断目的でCMCの検診プログラムに採用し、また、術後のフォローアップ外来においても、術後の経過観察時の画像診断に加えてテロメスキャンを実施することで、超早期診断を実現しています。
超早期診断されたガンが画像で確認できれば、手術や放射線治療を実施することが可能ですが、画像で確認できないガンは、現在の医学では手のうちようがありません。
そこで、見つかったガン細胞を叩く方法はないか、と検討に入ることにしました。
抗ガン剤や代替療法よりも、ガンは遺伝子の異常で、免疫機能の異常であるから、遺伝子治療をまずは検討しましたが、ベクター(治療用の遺伝子を導入するためのウィルス)にアデノウィルスやエイズウィルスを使うので、未病の患者さんに使うのは抵抗がありました。したがって、自分の免疫細胞を使う免疫療法が候補として上がりました。
その時に、いろいろな先生にお会いしたのですが、海老名先生の理論が最も適していると感じ、先生のいろいろなデータや治療成績を拝見し、BAK療法を採用させていただくことにしました。
先生が当初から注目されているγδT細胞は、東京大学の最近の治験でも採用されている免疫細胞療法です。http://ctstokyo.umin.ne.jp/thoracic/ts_1.htm
また、この細胞の年齢分布をみると、20歳までは血中に成人の約3倍量の細胞がいるのですが、これが減ることでガンが引き起こされるのではないか?もしそうであれば、これを定期的に増やしていけば、ガンの発症を予防できるのではないかという理論が、BAK療法の予防投与に関する医学的根拠です。
予防にも使えると確信しましたので、CMCでは画像診断にテロメスキャンとBAK療法を加えた新しいコースを新設し、新しいコースとしてエグゼクティブ+という商品名で募集をかけております。
メディカル倶楽部は、「自分の身は自分で守る」というアクティブシニア向けの健康管理倶楽部ですが、いざ、病気になってしまった時に経済的理由で新しい治療法を選択できないのは問題だと思います。
この時に重要になってくるのが、やはり医療保険・ガン保険であると思います。
今後、アベノミクスで景気は好転してきます。
しかも、資産をお持ちの方であれば、“2013年のオクトーバーショック”を超えた後の急激な資産バブルで、日本の株式は流通している資金が平成バブルの約3倍ですので、とてつもない株価上昇と、アメリカのQE3の縮小や中東戦争・欧州の通貨危機再燃などで、海外マーケットがデフレに向かい、“富の東漸”が起こります。中国と日本に世界中の資金がやってきますが、2015年までに中国は変動相場制に移行しますので、日本が経験したプラザ合意のあとの通貨高、超元高を経験することとなるでしょう。やはり日本が一人勝ちの状況になってくるはずです。
この時までに、年金受給者の方は、将来に備えるためにも、日本のこの秋のオクトーバーショックで株式を購入して、その配当でしばらくはメディカル倶楽部の月会費を払い、医療保険を買えるだけの準備をする必要があると思います。
安倍政権がすすめる“税と社会保障の一体改革”は、消費税増税とその後の社会保障の削減、つまり、年金・医療保険の解体であるためです。
賢明な読者の皆様は、すでにお気づきと思いますが、少子高齢化を前提とする社会保障は維持困難です。高齢者でも稼げるように、政府には日本を金融立国して欲しいと思います。
高齢者でも、若者でも、平等にチャンスがあるのは、金融分野ではないでしょうか?
少なくとも、労働人口が少なければ、ひとりあたりの労働効率を上げなければなりません。労働効率が高い産業が金融分野です。金融分野のリフォームで、高齢者が稼げる社会にしていくことがいま日本に求められていると思います。
そのためにも、健康でいなければなりません。健康投資を再度考えていただくきっかけになれば幸いです。
先日、LEXUSを運転中にゲリラ豪雨に会い、車を水没させました。
命には問題なかったのですが、いろいろ勉強しましたので、同じ目にあわれないように注意を喚起する意味でも書こうと思います。
急に水位が上昇してきて、前の車が停止しました。
ハイブリッドは、ブレーキを踏むとエンジンが停止します。アクセルを踏むとエンジンがかかる設計になっているのですが、これが水を吸い込む原因になります。
給気口から吸い込まれた水は、エンジンルームに入り、エンジンのシャフトを直ちに折ります。これでエンジン交換となるわけです。水没というと、車内まで水が入って・・・と想像しますが、意外に、すぐに廃車になります。
もちろん、車両保険でカバーされますが、実は水没車を専門に買い取る業者がいて、エンジン交換費用と同じ金額で購入していきます。意外に高く・・・
エンジンを載せ替えてもいいですし、部品で売ることもできるんでしょうね・・・
でも、命あっての物種です。
エコノミーでもいいので、車両保険には入ることをお勧めします。
ただし、新車のLEXUSはもどりません。
というわけで、ディーラーの有原さんは、喜んで、新車のお見積りを持ってきたというわけでした。秘書の小田桐が、彼と選んだ車は、10月納車の予定です。
ところで、3年も前に注文している、テスラモーターは、一向に来る気配がありません。
10月のオクトーバーショック後の円高局面で来て欲しいと願っています。
みなさんも、最大限のご注意を!
命あっての物種