医療関係のみなさまへ

CT検査の有用性

最適なインプラント治療を行うには、顎の状態を詳しく検査することが重要です。
しかし、従来のパントモグラフィ検査だけでは情報が乏しい、というのが現状かと思います。

  • インプラント術を施行してみたら、インプラントの長さが合わなかった
  • インプラント術を施行してみたら、骨がスカスカで困った
  • インプラント術を施行してみたら、骨が薄くて形成できない
  • 矯正治療をするのに顎関節の情報が乏しい
画像解析条件
スライス厚:0.625mm
コリメーション:0.625×64
再構成間隔:0.3125mm
直交断面(クロスカット像)間隔:0.5mm~1.0mm
日立メディコSCENARIA(128Slice)

データ解析
診断までのプロセスをフルデジタルで処理いたします。これによりパントモグラフィと良く似たThin Slice画像や任意断面MPRの再構成が可能です。再構成された画像に対する直交断面像(クロスカット像)を作成します。上顎洞や下歯槽管までの距離、 骨の状態の把握が容易となり、インプラント埋入術をサポートいたします。

画像出力について
画像出力について
画像出力は、基本的に半切フィルム出力させて頂いておりますが、半切フィルム用シャウカステンをお持ちでない施設様の為に、A4紙プリントサービスを始めました。A4紙であれば、直接距離等を書き込めますし、フィルムより手軽に扱えるかと思います。半切フィルムは、ライフサイズ出力(実寸大出力)です。距離を測定する際、直接定規をあてて測定することが可能です。

DICOM出力
撮影したCTデータをDICOMデータで出力します。DICOMビューワ付きですので、所有のパソコンで見ることができます。
※DICOMビューワはWindowsにのみ対応となっております。
 
JPEG、BMP出力
撮影したCTデータをJPEGもしくはBMP形式に変換してCD-Rに出力します。データは所有のパソコンで見ることができます。
 
顎模型作成
撮影したCTデータから、顎模型を作成いたします。等倍で作成しますので、インプラント術をよりリアルにシミュレーションできます。納期には約1週間ほど頂いております。

MRI検査の有用性

歯科・口腔外科領域において、顎関節症の診断・治療をするには関節円板の状態などを正確に把握することが必要不可欠かと思います。しかし、パントモグラフィ等の従来の検査では必要な情報が得られず、お困りの先生も多いかと思います。
そこで、顎関節MRI検査を受けて頂くことにより、顎関節の状態を正確に把握することが可能となり、より良い治療を行うことができます。当院では、最新型のMRIを2台導入し、左右顎関節(開口・閉口)の情報を最高の画質で提供させて頂いております。
検査時間は約30~60分となっております。
ご依頼元の医療機関様には、読影レポートを無償提供いたします。

MRI検査例:右顎関節円板の前方移転(復位あり)
MRI検査例:右顎関節円板の前方移転(復位あり)
頭顎部単純造影MRI及び右顎関節単純MRI

  • 下顎骨骨髄には明らかな異常は認められません。
  • 下顎および頚部には有意なリンパ節の腫大は認められません。
  • 両側の上顎洞に粘膜肥厚が認められます。副鼻腔炎の所見です。
  • 右顎関節には関節円板の前方偏位が認められます(画像左)。
    開口位では復位が認められます(画像中)。関節骨頭には変形は目立ちません。
  • C5⁄C右側に頚椎椎間板ヘルニアが疑われます(画像右)。頚椎MRIにて精査してください。
まとめ

まとめ1
まとめ2
まとめ3
  • 副鼻腔炎
  • 頚椎椎間板ヘルニア疑い
  • 両側の上顎洞に粘膜肥厚が認められます。副鼻腔炎の所見です。
  • 頭蓋内に占拠性病変及びMRA含め、特記すべき異常認められません。
MRI検査例:極軽度の前方転移・最大開口位での亜脱臼
MRI検査例:極軽度の前方転移・最大開口位での亜脱臼
左顎関節単純MRI

  • 関節円盤は閉口位にて軽度の前方移転を呈していますが10mm開口位で直ちに関節頭頭部に復位しています。(画像左、中)
    右側と同様です。最大開口位では骨頭は前方に亜脱臼を呈しています。(画像右)
  • 関節頭の変形や骨髄の信号強度異常は認められません。
  • 関節液貯留は認められません。
まとめ

まとめ1
まとめ2
まとめ3

極軽度の前方移転。復位は10mmで認められ、病的意識は少ないと考えられます。
最大開口位での亜脱臼が認められます。

MRI検査例:両側顎関節関節円板の前方転移(復位あり)
MRI検査例:両側顎関節関節円板の前方転移(復位あり)
左顎関節単純MRI

  • 閉口位にて左側の関節円板は著明な前方転位を呈しています。(画像左、中)
    開口位では関節円板の復位が認められ、顎関節可動域の制限は目立ちません。
  • 間接骨頭には変形や信号強度の異常は認められません。
  • その他には明らかな異常は認められません。
まとめ

まとめ1
まとめ2
まとめ3

著明な両側顎関節円板の前方移転。
復位あり。

PET検査の有用性

PET検査は、腫瘍の悪性度判別や癌疑いのスクリーニング検査として非常に有用で、近年、歯科・口腔外科領域においても需要が高まってきています。歯科領域では、頭頚部癌(舌癌、耳下腺癌、耳下腺腫瘍、咽頭癌、喉頭癌、上顎癌など)が保険適当として検査が受けられます。
インプラント術やその他の治療で口腔内を観察した際に、腫瘍らしきものを発見した、などといった場合は、まずは当院にご相談頂ければと思います。PET検査は、歯科・口腔外科領域においても高い評価を頂いております。
ご依頼元の医療機関様には、読影レポートを無償提供いたします。

転移巣検索のためPET検査試行

転移巣検索のためPET検査試行1
転移巣検索のためPET検査試行2
FDG-PET
左舌に一致した異常集積像を認める。SUV値は平均4.67最大5.37。
頚部には異常集積像を認めない。縦隔#2(SUV値は平均3.65最大4.27)、右#4、#7(SUV値は平均3.28最大3.71)リンパ節に異常集積を認める。肺野には明らかな集積亢進像はないが、CTで両側肺野にびまん性に粒状態の散見認める。 肝に異常集積を認めない。
CTで肝の辺縁の鈍化、右葉の萎縮、左葉・尾状葉の腫大・脾腫を認める。明らかな側副血行路、腹水なし。腸管に生理的と思われる軽度集積亢進を認める。
まとめ

まとめ1
まとめ2
まとめ3

左舌Ca. + 縦隔リンパ節転移(#2,4,7)

上顎洞癌術後、放射線治療後、化学療法後。再発の診断が確定できないPET試行。

PET検査例:上顎洞癌疑い
PET検査例:上顎洞癌疑い
左顎関節単純MRI

  • 左上顎洞後壁に軽度の集積を認めます。SUV=2.7の集積です。
    局所再発を疑います。
  • 頚部リンパ節には、明らかな異常を認めません。
  • 遠隔転移を認めません。
  • その他の異常を認めません。
まとめ

まとめ1
まとめ2
まとめ3

局所再発の疑い

CT・MRIにより下顎歯肉に腫瘍の存在を認める。病期診断目的にてPET検査試行。

PET検査例:下顎歯肉癌&リンパ節転移
PET検査例:下顎歯肉癌&リンパ節転移
左顎関節単純MRI
下顎歯肉の腫瘍は境界不明瞭ですが、φ3cmほどの範囲に広がっています。造影CTによるenhance,FDGの高集積を認める範囲には下顎枝、側頭節下部、外側翼突筋、内側翼突筋、左口腔底が含まれています。左顎下には転移リンパ節へのFDG高集積を認めます。リンパ節のサイズは15mmほどです。オトガイ下にはFDG高集積は認めません。縦隔・肺門にはFDGの軽度集積を認めるところもありますが、縦隔への集積としては非特異的レベルでリンパ節腫大もありません。その他、転移を思わせるようなFDGの高集積はありません。
まとめ

まとめ1
まとめ2
まとめ3

imp)下顎歯肉癌、T4bN2MOの疑い

料金/検査の流れ

01 ご予約
※完全予約制になります。まずはご予約ください。
宇都宮セントラルクリニックPETセンター 
直通電話 028-657-7300
02 依頼表記入
CT依頼票に記入をお願い致します。
部位(上顎or下顎or両顎)、解析希望部位、ステントの有無、お支払いの方法など
CT依頼票はこちら(PDF)
03 撮影
撮影日当日、患者さまにご来院いただき、撮影を行います。
保険証を忘れずにお持ちください。
撮影時間は20秒程度
解析時間は15~20分程度
04 結果案内
検査フィルムに関しては、1週間以内にお届けします。
01 ご予約
※完全予約制になります。まずはご予約ください。
CT検査(上顎洞炎・埋伏歯):028-657-7300
MRI検査(顎関節症など):028-657-7303
PET検査(口腔癌、舌癌、咽頭癌など):028-657-7306
02 診療情報提供書
診療情報提供書の提供をお願い致します。
検査部位、主症状、既往歴など
診療情報提供書はこちら(PDF)
03 撮影
撮影日当日、患者さまにご来院いただき、撮影を行います。
保険証を忘れずにお持ちください。
04 結果案内
読影結果の発送には、一週間かかります。
CT
CT撮影
料金:(片顎・両顎ともに)10,500円
※元画像のみのため、別途解析ソフトが必要です


CT撮影+解析
料金:500円
※フィルム・A4紙出力含む


CD出力
料金:(片顎)26,250円 (両顎)52,500円
※DICOM または JPEG・BMP


X-P・CT検査
料金:約7,000円 保険診療料金(保険適応3割負担)
※症例により、多少の増減があります
 
MRI
MRI検査
料金:約9,000円 保険診療料金(保険適応3割負担)
※症例により、多少の増減があります
 
PET
PET検査
料金:約160,000円 自由診療料金(税込み)
   約40,000円 保険診療料金(保険適応3割負担)
※症例により、多少の増減があります