【「乳がんの予防法ってあるの?」 ~教えて竹原先生 vol.4~】
○乳がん、ってどうやって予防するの?できるの?
○乳がん検査って、どんな検査があるの?
○胸のしこりが気になって、、、。
なかなか聞きたくても聞けない、乳がんについての疑問や悩み、、、。
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今回は、『乳がんになりやすい人はいるの?』をテーマに「肥満との関係」やについて。そして「予防法ってあるの?」について、当院乳腺外来 竹原先生に教えていただきました。
竹原先生、よろしくお願いします。
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A
様々なデータから、乳がんになりやすいと思われる危険因子(リスク)があげられています。
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《ほぼ乳がんとの関連性が確実と言われているもの》
・出産や授乳経験の無い方、35歳以上の初産の方、肥満の方、初経が早い・閉経が遅いなど女性ホルモンの影響を長く受ける方、遺伝性乳がんなど。
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《おそらく乳がんとの関連性が高いもの》
・アルコール摂取、喫煙など。
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ただ、すべてに当てはまっても必ず乳がんになるわけではありませんし、どれにも当てはまらないのに乳がんになる方もいます。
あくまでもデータによる統計、リスクですので、参考として考えてください。
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では、肥満と乳がんについては関連があるのでしょうか。
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アメリカの研究では、肥満は乳がんの発生する可能性を高くすることが発表されています。日本ではまだ大きな研究はされていませんが、肥満が乳がんリスクに関係するという結果があるようです。
特に閉経後の女性の場合は、乳がんの発生と関連の深いエストロゲンという女性ホルモンは皮下脂肪の中でつくられるようになるため、肥満があると乳がんの発生リスクがあがると考えられています。閉経前ではエストロゲンは卵巣でおもに作られていくのに対して、閉経後は脂肪細胞中のアロマターゼの作用で脂肪がエストロゲン生成の主要素となるためです。
また、高脂肪・高カロリー食や運動不足により、高インスリン環境が体内で作られ、がんの成長因子を刺激し、閉経後乳がんになりやすくなることも考えられています。
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高カロリー、高脂肪を採り過ぎず野菜を多く採ることは肥満予防に有効です。
しかしながら、明らかな乳がんの予防法は残念ながらありません。
ほぼ確実に乳がんのリスクを高めると言われているものに注意しつつ、きちんと自己検診および検診を受けることが何より重要です。
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日頃から様々な危険因子に注意しながら、毎年しっかり検診や、日々の自己検診をして早期に乳がんを発見することが大切なのですね。竹原先生 ありがとうごじました。
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このコーナーでは、皆様からのご質問もお受けしています。
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