当院代表佐藤俊彦のコラム ~健康ゴールド免許の導入に関して~
健康ゴールド免許の導入に関して
宇都宮セントラルクリニック 放射線科医 佐藤俊彦
師走に入り、なにかと忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。
このメルマガも毎月1回のペースで続けさせていただき、相当の年月が経過しました。最も皆様からの反響が大きかったのが、去勢抵抗性前立腺がんに関するメルマガです。全国から多数の患者様が、このメルマガを読んだことをきっかけに遠隔医療を受診されています。ほとんどの方が、トレミフェンの治療を継続いただいておりますが、お一人の患者様はドイツ・ブュルツブルクまで、177Lu-PSMAの治療に行っておられ、非常に回復されています。
これまで3回の治療を実施して、今月最後の4回目の治療でドイツに渡航するところです。今回も、治療が成功することを期待しています。
また、私たちの新しい取り組みとして、免疫放射線治療(Immuno-radiotherapy)を実践してまいりましたが、都内の免疫治療を実施している医療機関様からのご依頼で、放射線治療を実施後、免疫治療を継続して受けていただいております。
放射線と免疫治療に関しては、放射線照射によりがん細胞の遺伝子障害が発生し、がん細胞表面にPD-L1が出現することがわかってきました。また、PD-L1が発現したCTC(circulating tumor cells)も上昇することから、転移を起こしやすくなっていることもわかっています。したがって、イミフィンジのような抗PD-L1抗体薬が有効であることがわかります。
放射線治療とクライオサージェリー(凍結療法)を実施した肺がん患者さんの例ですが、クライオでがん細胞を凍結死滅させ、腫瘍体積の縮小を実施してから、サイバーナイフで放射線照射してオプジーボを投与した例ですが、完全奏功(CR)になっております。
次に当院で実施しようと考えているのが、PD-L1とPD-1のPET検査です。これにより、免疫チェックポイント阻害剤が放射線治療によって有効に作用するかどうかを診断することが可能です。
2020年以降の経済財政構想小委員会で、“人生100年時代の社会保障へ”という報告書にありますように、健康ゴールド免許を導入するようです。この制度は、運転免許証で優良運転者に「ゴールド免許」が与えられるように、健康診断を受け、健康管理に努めた人には医療保険の自己負担を3割から2割に引き下げる「ゴールド免許」を与えるという構想です。
これまでは20年勉強して、40年働き、20年の老後でしたが、これからは20年間勉強して、70年間働き、10年間の老後だとか?つまり、“90歳まで働いてください。年金は、90歳から支給します”というものです。事実上年金破綻しているわけですね。健康管理は自己責任で、ということです。
長く仕事を続けるためには、がんと認知症の予防が大事です。もちろん早期に発見することが大事なわけで、我々が運営しているセントラルメディカル倶楽部(CMC)では、90歳以上のご高齢のメンバー様も多数出てきており、最高齢のメンバー様は95歳の女性です。
また、予防の目的としては、がんには免疫細胞療法(BAK療法)を定期的に実施していくコースと、認知症に関しては、MCIドックで脳PET検査とホモシステイン酸のチェックをしています。
脳PETで認知症のパターンがなくてもホモシステイン酸が高いメンバー様には、積極的に還元サプリメントの「Phenomenon 1969」を服用していただき、ホモシステイン酸の値をコントロールしています。
今回、がん患者さん向けのタヒボ茶を販売しているタヒボジャパン様との提携で、タブレット版1969は、タヒボと還元サプリメントの1969を合剤にしていますので、がんと認知症の予防サプリメントとして新たに発売を開始しております。たくさんのメンバー様に服用いただいております。
CMCでは会員の皆様に、健康ゴールド免許を取っていただけるようにサポートさせていただくプログラムをもっておりますので、ぜひ、これを機会にご活用いただければ幸いです。
来年には、名称をオリックスメディカル倶楽部に変更して、東京拠点での健診も開始できるように準備を進めております。
来年も、引き続きよろしくお願いいたします。
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