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当院代表佐藤俊彦のコラム ~MCIドックに関して~

MCIドックに関して

宇都宮セントラルクリニック 放射線科医 佐藤俊彦

 

認知症の高齢者は増加の一途をたどっています。特に、75歳を過ぎた頃から急増していますが、軽度認知障害(MCI)はその10年ほど前から起こっていると考えられます。しかし、今の診療では専門医を受診しても、MCIを診断できる専門医が少ないのが現状です。専門医の多くは病気になった人の治療を実施しますが、病気でない人の治療は範囲外であるからです。病気の人、つまり認知症患者は、社会生活を自分一人でできなくなった状態をいいます。したがって、MCIは臨床医の対象外の病気であるわけです。MCIを診断して早期に介入することで、認知症への移行を阻止し、健康者に近づけることができると言われていますが、診断できない状況ではこういった早期介入の仕組みも有名無実といったところです。

この現状を打破するには、定年を迎えた頃からMCIドックを受診することをお勧めします。MCIドックは、脳PET+脳MRI+ホモシステイン酸を検査します。これらの検査を受け「PETで異常あり、MRIで異常なし、ホモシステイン酸値で異常あり」という状態が、典型的なMCIであると言えます。ホモシステイン酸値が高ければ、サプリメントを処方しています。サプリメントは、水素サプリメントを主体として、脳の認知予備能力を改善するためのカカオパウダーや抹茶パウダーなども含まれています。2ヶ月の服用で、半分程度に改善している例がほとんどです。

ホモシステイン酸は神経毒と言われており、私たちの身体が酸化することによって発生するものと言われています。これをフラナガン水素やフェルラ酸で還元することで、ホモシステインを生成することにより無毒化することが可能です。

尿中のホモシステイン酸と認知機能を見たグラフでは、尿中排泄が多ければ多いほど認知機能が上昇しています。つまり、腎機能が正常であることは、脳の健康にも重要であることを意味します。

また、91名のアルツハイマー病患者さんにこのサプリメントを2ヶ月服用していただき、その前後で認知機能をチェックした論文では、全例に症状の改善が認められています。認知症の発病には認知予備能力の低下も関係しているので、運動や視覚刺激、聴覚刺激などで脳の活性化をしてあげることが重要です。

脳PETにはFDGというブドウ糖を利用した薬剤を使います。脳が唯一の栄養源にしているのがブドウ糖なので、その分布を見ることで脳の局所的な機能低下を見ることが可能です。注射したFDGは脳だけでなく全身に分布しますので、がんのチェックも一度に受けていただけると効率的です。

これらを私どもは、セントラルメディカル倶楽部という形でも提供しています。認知症・がんを早期に判断し、早期介入していくことは私たちセントラルメディカル倶楽部の最重要目標です。一度、ぜひご検討いただければ幸いです。

 

 

◇認知症サプリメント「Phenomenon 1969」について

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◇セントラルメディカル倶楽部について

https://centralmedicalclub.com/