お知らせ・トピックス

無事に地鎮祭が終了

宇都宮セントラルクリニック 放射線治療センター着工
宇都宮セントラルクリニック 放射線科医 佐藤俊彦

桜が満開のシーズンを迎えましたが、皆様には、お元気でお過ごしのことと存じます。

4月11日、無事に治療棟エリアの地鎮祭を終了することができました。天候は、あいにくの雨でしたが、”雨降って地固まる”ということで、すばらしい祭典でした。今回も、大和教の保積教祖にお願いして、いつものように執り行っていただきました。
10月に引き渡しの予定で、そこからサイバーナイフとトモセラピーをセットアップして、来年の1月には、治療を開始したいと考えています。
医師に関しては、自治医大の若月教授に全面的にご協力をいただけることになっており、栃木県の放射線治療のレベル向上に貢献できるものと考えています。
放射線治療は、進行がんであっても、最近の化学療法や分子標的薬の進歩で、サイズを縮小してから照射することが可能になり、根治の可能性が格段に上昇しています。また、サイバーナイフでは、早期の肺がんや肝臓がんでは、放射線治療だけで、ピンポイント照射でき、副作用もなく根治が可能です。サイバーナイフという名前通り、サイバー=自動制御学、人工頭脳研究を使ったナイフと言うことで、がんを切り落とします。この機器は、頭部の疾患にも有用です。ガンマナイフと異なり、頭を固定するねじ付きフレームがいりません。患者さんに優しい治療です。
一方、トモセラピーは、乳がんの術後照射で、胸壁に沿って放射線をかけることができるので、肺や心臓にビームが当たらず、これまでのリニアックでは、放射線肺臓炎や心筋梗塞などの合併症が問題でしたが、それらの合併症を排除することも可能です。また、末期の進行がんの患者さんでは、疼痛緩和目的の照射も、ピンポイントで可能ですし、放射線治療をできるだけ多くの腫瘤に照射することで、抗原性を変化させ、そこでの免疫反応を促進する効果も期待できます。免疫治療との親和性も高いので、初期治療を手術や分子標的薬で実施し、長期の効果を免疫反応で期待できると思われます。このように放射線治療センターの構築により、様々ながんに対する治療オプションを得ることが可能となります。そして、これらの治療は、ほとんどの治療で保険診療が可能です。ただし、多発するがんに対する照射は自費診療になりますが、その他は、ほとんど保険診療でまかなうことができます。疾患として最も多い、前立腺がんは、サイバーナイフを使うと5回の照射で終了します。これまで、トモセラピーで35回かかっていたことに比べると、格段に患者さんの身体的拘束時間が緩和されます。しかも、治療費も約半分で、陽子線や重粒子線よりも、安価で治療期間が短くなり、非常によくなると思います。そして、米国のプロベンジという前立腺治療用のワクチンがありますが、私の中国人の友人がこの会社を買収しましたので、ご希望の方には、使えるように海外にご紹介することも可能です。

がんワクチン承認から1年
米国・前立腺がん治療事情
がんワクチン―プロベンジ

昨年4月、世界初の治療用がんワクチン、シプリューセル‐T(製品名プロベンジ)が米食品医薬品局(FDA)に承認された。適応は「ホルモン療法抵抗性前立腺がん」で、前立腺がんの増殖にかかわる男性ホルモンを抑える治療が無効になった患者が対象。承認の決め手となった臨床試験では、プラセボ投与群に比較して生存期間を4.1ヵ月延ばした。副作用は悪寒、発熱、倦怠感など軽いものがほとんどだ。

前立腺がんは男性ホルモンの刺激で増殖するため、男性ホルモンの分泌やがん細胞の取り込みを阻む「ホルモン療法」がよく行われる。日本人には割と効きやすく重大な副作用も少ない。ところがなぜか数年すると薬が効かなくなり、がん細胞が「再燃」してしまう。昔はこの時点で余命1年を告げられた。しかし今はホルモン剤の変更や抗がん剤を追加するなど、あの手この手で延命が可能。ただ最後の手段として抗がん剤を使う際は強い副作用が避けられず、高齢患者はあえて緩和的治療を選択することも少なくない。

一方のプロベンジは患者自身の免疫細胞を取り出し、攻撃目標とするがん細胞の「目印」を教え込んだ後に患者の体内に戻す方法。戻った免疫細胞は仲間を総動員して、目印を手がかりにがん細胞を攻撃する。効果は前述のとおりだが、いかんせん1回ごとにワクチンを製造する工程が必要であり、投薬関連だけで9万ドル以上の費用がかかる。さすがに普及するか危ぶむ声があったらしい。

しかしこれは杞憂だった模様。というのも、この1年でベネフィットがリスクやコストを上回ると認められ、高齢者や身障者向け公的保険「メディケア」の支払い対象品目になりそうなのだ。開発製造元のDendreon社は製造能力を4倍にしてこれに備える。さらに今年の米国臨床腫瘍学会で、新たに三つの臨床試験の開始が発表された。うち一つはホルモン治療にも反応する進行前立腺がん初期の患者が対象。成功すれば前立腺がんの治療戦略をがらりと変えるかもしれない。ちなみに日本での承認申請は未定である。提携先を探しているとの話はあるのだが。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)
引用:http://diamond.jp/articles/-/14252?page=2


3月31日日銀が、4月から中期国債の買い入れ金額を減少させるという、いわゆるテーパリングを発表しました。具体的には、1-3年ものを1000億円、3-5年を500億円購入しなくなります。年間80兆円の国債を購入することが、60兆円に減額されるわけで、中期国債の利回りが上昇してきています。
国のバランスシートで、国債は資産の部、紙幣は負債の部ですので、金利が上がると国債が下落し、通貨は価値が減少します。つまりインフレとなります。通貨の堕落が引き起こすインフレの時代ですね。ギャロップインフレは、100万人に一人も気づかないうちに進むそうです。まさに、グレートローテーションですね。
2019年まで続くようですので、しっかり裨益していければと思います。

今年は、当院は、20周年を11月に迎えます。
11月23日には、皆様と記念のゴルフコンペを開催予定です。
ぜひ、みなさまの参加をお待ちしております。




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