新刊“ボケは止められる!”に関して
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宇都宮セントラルクリニック 放射線科医 佐藤俊彦
今年も、あと残すところ1か月を切り、師走に総選挙を実施するという安部首相、本当にこれでいいのでしょうか?
私は、政治家ではなく、医者というテクノクラートの一人ですが、消費増税を見送り、ムーディーズに格下げされ、円安街道まっしぐらの今の状況にした“アベノミクス!”本当に国民は幸せなんでしょうか?
1年半、先送りになった消費税ですが、今回の総選挙で自民党が勝つことは目に見えているため、10%の増税は既定路線として対応していかねばなりません。
いま、財務省の試算では、今回の消費増税見送りにより、8.1兆円の財政削減が必要になるようです。尖閣問題や竹島問題、北朝鮮の核開発やロケット発射実験など危機がありますので、防衛費は削減できない。したがって、社会保障費を削減する方向のようです。
日本の医療が崩壊するかもしれない事態に直面しようとしています。
何を削減してくるのか?
1. 薬価:ジェネリック医薬品を100%使用する
2. 柔道整復士の診療を大幅削減
3. 地方公共団体が実施している子供の医療費免除などの解除
これらを実施する予定のようです。
当院へのインパクトは、ほとんどないと思いますが、これからは、やはり自分の健康は自分で守る必要があります。予防医療と医療保険が今後ますます重要になってくるのではないでしょうか?
予防医療では、免疫機能を高めることと画像診断による予防が重要です。
いま、セントラルメディカル倶楽部の入会者が増えています。それは、時代をきちんと見ている人たちが、私どものサービスを選んでくださっているのだと思っています。
https://ucc.or.jp/cmc/topics/index.php?c=2
エグゼクティブ+のコースは、日本で初めて、画像診断+テロメスキャンによる未病を見る検診と免疫治療BAK療法でのがん予防を積極的に取り入れたコースです。
ぜひ、これを機会にご検討いただければ幸いです。
私の本が、年始にパブラボ出版社より発売されます。
http://www.publabo.co.jp/book/
タイトルは、“ボケは止められる!”という内容で、自治医大の神経内科村松慎一先生に推薦のお言葉も頂戴しております。
“3人に1人が 65歳以上という超高齢社会に突入した日本では、認知症はまさに“いまそこにある危機”です。これまで、がんや心臓病に対しては、誰もが普通に検診を受けることによって、早期発見と治療の成果を享受してきました。本書では、認知機能障害についても早期診断が大切で、“症状が進むまで待っていてはいけない”ことを、最新の医学情報とともに大変わかりやすく解説しています。認知症を回避し健康な長寿を目指しましょう。“
これまで、私は、2003年5月より、PET診断を実施してきました。当時は、FDG-PETの一つの大きなターゲットとしてアルツハイマー病をあげて健診や診断に応用してきたのですが、なかなか神経内科医の先生方にその有用性を評価していただけずにおりました。
しかし、米国では、メモリークリニックという認知障害クリニックで、PETや画像診断を積極的に使って、早期診断と早期治療の試みがなされてきました。
https://www.caring.com/articles/memory-clinics
しかし、近年までの日本の医療では、軽度認知機能障害のMCIで外来を受診した患者さんに問診程度の診察を実施して、経過観察し、最終症状が出てからアルツハイマー病と診断。あとは、介護施設に行くしかありません、という状況だったわけです。
しかし、認知症治療薬は、4種類発売され、早期のMCIで脳血管性痴呆症なのか?アルツハイマー病なのか?加齢性変化なのか?を鑑別することにより、早期に正しい薬の選択が画像診断で可能になってきています。
最近、認知症の画像診断を積極的に利用されている神経内科の先生方からPET検査をたくさんいただくようになりました。ようやく、認知症PETの有用性が評価されてきたようです。そこで、一般のかたの啓発をすることにより、相乗効果で正しい認知症治療が開始されるのではないかと考え、一般のかた向けに認知症の画像診断の本を書こうということになりました。
実は、来年に向けて、アルツハイマー病の超早期診断のために、アミロイドイメージングが薬事を通る予定です。
これにより、アミロイドβ-たんぱくの蓄積をみて、将来アルツハイマー病に発展していく可能性のある人たちをスクリーニングして、十分なケアをしていくことが可能となっていきます。もちろん、遺伝子治療研究所では、アルツハイマーに対するネプリライシンによる融解治療を検討しています。これらの可能性のある患者さんを、まずはスクリーニングでチェックするところから始めたいと考えています。
http://www.genetherapy-ri.com/
認知症は、中核症状(記憶障害・見当識障害・判断力低下)と周辺症状(徘徊・トイレケア・思い込み・人格障害)で発病します。本人は、全く自覚症状がないのが特徴ですので、家族や同僚のかたが、早期に気付いてあげることが重要です。
当院では、獨協医大の神経内科教室より、火曜日・沼尾先生、金曜日・岡村先生が認知症外来で診療しています。お気軽に、お問い合わせください。
また、新刊発売を記念して、先着20名様に本を贈呈いたします。
お気軽に秘書の小田桐までご一報ください。
また、年末引き渡し、新年1月19日より、3台目のMRIが稼働します。
3T-MRIで、ドイツシーメンス社製の装置です。
女性検診棟に設置されますので、迅速な乳房診療と婦人科系の画像診断を実施してまいります。
また、従来の1.5Tは、当日の外来専用機として使用し、お待たせすることなくMRI検査が提供できる体制を準備しました。
今後ますます、画像診断の需要は増えてまいります。
当院は、時代の最先端画像診断を提供できるように、職員いちがんとなって取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願いします。