農薬の血中濃度、アルツハイマー病と関係か？
宇都宮セントラルクリニック　放射線科医　佐藤俊彦
　
先日、伊豆の川奈ゴルフクラブでゴルフをしてきました。
真冬で、東京では大雪がつもっているのに、川奈は風邪こそ強かったのですが、河津桜が満開で日本は広いな！とつくづく感じました。
カワヅザクラ（河津桜）は、日本にあるサクラの一種です。オオシマザクラ(Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba, 1992 ) とカンヒザクラ (Cerasus campanulata(Maxim.) A.N. Vassiljeva, 1957 )の自然交雑種であると推定されているそうです。
1月下旬から2月にかけて開花する早咲き桜で、花は桃色ないし淡紅色で、ソメイヨシノよりも桃色が濃く、また花期が1ヶ月と長く楽しめるのが特徴です。
実は、川奈ゴルフクラブは、ぼくのデビュー戦のゴルフ場なんです。
昭和６２年の国立がんセンターの市川平三郎先生が東京で日本放射線学会を開催した時に、日本医大の五十嵐先生が事務局をやったことがありました。その打ち上げゴルフが川奈だったのですが、運悪く、１名欠員になり私に参加するように厳命が下ったわけです。ゴルフをしたこともなかったので、御徒町の二木ゴルフに５万円をもって道具とウェアを調達しに行ったことを覚えています。もちろん、一度も練習などしたことがありません。一緒に回った先生には、大変ご迷惑をかけたひどいゴルファーであったことに間違いありません。
リンクスのゴルフ場で、アップダウンもかなりきつい歩きのゴルフ場で本当に久しぶりに疲れましたが、灯台に向かって打っていく、名物ロングホール（６１９ヤード）は、ドライバー・スプーン・スプーンでパーオンできて、非常に達成感がありました。暖かい日にまたぜひ行きたいゴルフ場の一つです。
　
乳がんと環境ホルモンや米国産牛肉との関係は、以前のメルマガで書きました。
つまり、環境ホルモンである、農薬や殺虫剤、プラスチックの可塑剤はすべて女性ホルモン様の作用をしますので、現代女性は女性ホルモン摂取過多になっています。ゆえに、乳がんや子宮内膜症が増えており、現代人の生活環境では、これらのリスクを回避できないので、早期発見しかないということです。
一方、ＪＡＭＡ　Ｎｅｕｒｏｌｏｙ誌に血中の農薬濃度とアルツハイマー病のリスクを高める可能性があるとの研究が発表されました。
“研究に関する記事”→原文＆和訳はこちらへ
殺虫剤のＤＤＴが、アルツハイマー病の原因であるアミロイド班を増やすということです。
　
DDTとはDichloro-diphenyl-trichloroethane（ジクロロジフェニルトリクロロエタン）の略であり、かつて使われていた有機塩素系の殺虫剤、農薬である。日本では1971年5月に農薬登録が失効した。なお、上記の名称は化学的には正確ではなく、4,4′-(2,2,2-トリクロロエタン-1,1-ジイル)ビス(クロロベンゼン)が正確な化学名である。
第二次世界大戦で、日本の除虫菊の供給が途絶えたアメリカで開発された農薬で、戦後直後の日本ではシラミ退治に、戦後は農薬として広く使われました。人体には無害と考えられていたため、世界中で使用され、残留農薬として分解されずに残るため、食物連鎖で濃縮すると言われています。
つまり、人間に高濃度に蓄積するというものです。
これも文明社会に生活する以上避けられないことであり、血中の農薬濃度を測定することができますので、アルツハイマーの予防や乳がんの予防のためにも、測定されることをお勧めします。
当院外来にお問い合わせください。
　
当院のＰＥＭですが、組織検査を実施するためのトレーニングが終了しました。
どうしても、超音波検査でみえないがんに対しては、ＰＥＭガイドの生検しかないので、導入することにしました。
当院では、女性のＰＥＴ健診受診者の皆様には、現在は無料でＰＥＭの検査を実施しております。他の検査では、認められない５ｍｍ程度の乳がんが多数見つかっていますので、ぜひ、ＰＥＴ検査を実施されるのであれば、当院での健診をお勧めします。
また、ＰＥＭは、すでに昨年の７月より保険適応になっています。乳がんの術後の患者さんであれば、保険診療で、全身ＰＥＴ＋ＰＥＭで検査を受けることが可能です。
自己負担は、約４万円弱です。半年に一度、ＰＥＭ＋テロメスキャンの経過観察をお勧めしています。
　
２年に一度の診療報酬改正が発表されました。
今年の改正では、画像診断に関する大きな価格の変動はありませんでしたので、皆様安心して受診いただけると思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。