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トモシンセシスマンモグラフィーが検診時の痛みを軽減する

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めざましい進歩を遂げている医療の世界において、また新たな研究結果が発表されました。 乳がん検診の際に使われるマンモグラフィーは、非常に有効な検査機器ですが、「乳房が挟まれる時に痛い」と仰る方がいるのも事実。 しかし、最新機器「トモシンセシスマンモグラフィー」が、検診時の痛みを軽減する、つまり検診を受ける方の負担を減らすとの研究結果が、海外サイトに掲載されています。 ぜひご一読ください。


DBT時の乳房圧迫の軽減は、標準的な圧迫と同様の結果を示した

トモシンセンス

放射線科のAmerican Journalにおける新しい研究が、デジタル乳房トモシンセシス(DBT)を実施する際の乳房圧迫の軽減が患者にとっての痛みを減らし、画質において臨床的に重大な変化がないことを保証すると同時に、さらに乳房の厚みおよび組織の被覆率の完全性を保つことができると発見した。
「DBTは組織が重なり合う減少を軽減できるため、放射線量や画質の変化が臨床的に重大でない場合、乳房圧迫を軽減させてDBTを実施することができる」と著者は言う。

Emory大学の放射線・イメージング科学科のGreeshma A. Agasthya氏主導のその研究は、痛みおよび画質に対するDBT時の乳房圧迫の軽減の影響を調査しようと試みた。

2部構成の研究の第1相は、頭尾方向(CC)および中外斜位方向(MLO)の視野両方における様々な圧迫の段階で、乳房の厚み、痛み、および組織の被覆率を識別することに重きを置いた。4つの圧迫段階が変化の評価に適用され、第1相の研究期間内では画像は撮影されなかった。

研究の第2相では、各患者の片方の乳房で標準画像および圧縮画像が撮影された。3名の放射線画像診断医がアーチファクト(ぼやける等の不具合)、組織被覆率、圧縮力、乳房の厚み、関連組織の被覆率、および感知される痛みを記録・研究した。

  • それぞれCC viewで平均48%、MLO viewで47%の強さの減少は、感知される痛みの度合いを軽減させた。
  • 第1相の研究では、圧迫された乳房の厚みはそれぞれCC viewで0.02㎝、MLO viewで0.09㎝増加した。
  • 圧迫された乳房の厚みは、組織の被覆率の変化なく、また動きによる不鮮明な画像の影響もなくMLOで0.38㎝増加した。

「DBT、そして恐らくマンモグラフィーの間の圧迫の軽減による痛みの減少は、乳がん検診を受ける患者にとって不快感を軽減させることとなるだろう。そしてそのことにより治療遵守が向上し、従って生存率が上昇する可能性がある」と著者は述べた。

元記事はこちら(リンク先は英語です)

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