最新治療法

乳がんの初期症状・小さなしこりを発見できる最新機器とは?

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「自分でしこりがわかるくらいだと、もう手遅れなのではないか?」と不安になることはありませんか。

乳がんを治すためには、早期発見、早期治療がポイントとなります。

そこで、乳がんの診断に使われるさまざまな検査を知り、セルフチェックだけでは見つけることのできないがんを早く見つける近道を知りましょう。

乳がん 症状 しこり 画像診断

乳がんの小さなしこりは発見しにくい?

医療が進歩し、乳がんは治癒できる病気になってきました。

しかし、治癒に至るための重要なポイントはいかに早く見つけて、治療につなげることができるかどうかにかかっています。

乳がんは早期に発見できた場合、その後の生存率がぐっと高くなります。
しかし、早期の乳がんは自覚症状がほとんどありません。

また小さなしこりがあったとしても、外から触れることができない場合があります。
いくら毎日セルフチェックをしていたとしても、発見できないしこりも存在します。

そこで、早期発見をするためには、セルフチェックに加え、さまざま検査をすることでがんを発見することができます。
この検査は乳がんの診断にもつながります。

それでは、その検査についてご説明します。

乳がんの検査について深く知ろう

一般的に乳房にしこりを感じる原因は、乳がんだけではありません。
乳腺の良性腫瘍、乳腺症、皮下脂肪の塊、皮膚腫瘍なども考えられるのです。

乳がんと一部の良性腫瘍以外は治療の必要はほとんどありませんので、いくつかの検査を行うことで、しこりが悪いものなのかを診断していきます。
問診や視診、触診に加え検査を組み合わせながら進めていきます。

 

問診では、月経の状況や出産や授乳の経験の有無、家族でがんにかかった人の有無などを聞いていきます。
これは、乳がんになるリスクがあるかどうかを判断するものになります。

乳がん 症状 検査 触診

そして、視診、触診では、乳房を観察し、手で乳房やリンパ節に異変がないかをチェックしていきます。
しこりがある場合は、しこりの場所や、大きさ、硬さ、しこりの境目がはっきりしているかどうかを調べます。

乳がんのしこりの場合は一般的に硬く、境目がはっきりしないことが多いです。
そして、マンモグラフィー、超音波検査が行われ、必要な場合MRIの検査を追加で行います。

それでは、しこりを見つける検査についてご説明しましょう。

  • マンモグラフィー
  • エコー(超音波)
  • MRI
  • トモシンセシス
  • PEM

マンモグラフィー

マンモグラフィーとは、乳房専用のX線撮影装置のことを言います。
これによって乳がんの早期である小さなしこりを見つけることができます。

マンモグラフィーの検査では、撮影のためにまず乳房を二枚の板で挟みます。
撮影は乳房どちらとも行い、上下と斜めから行っていきます。

乳がん 症状 検査 マンモグラフィー

乳房を薄くのばすため、少々痛みが伴います。
しかし、薄くのばすことで診断しやすい写真が撮影でき、かつ被ばく量も減らすことができます。
また、放射線量は自然界のものと同じくらいの低さであるため、心配はありません。

エコー(超音波)

エコーとは超音波検査のことを言います。
「プローブ」と呼ばれるセンサーを当てて、乳房内部を画像化して映し出します。
原理は、妊娠中におこなうエコーと同じです。

乳がん 検査 エコー

通常の診断用の超音波のため人体には害を及ぼしません。
また、乳房が張りやすい若年世代にとって、マンモグラフィーは痛いだけでなく、しこりが見えない場合があります。
エコーでは、痛みを伴わず、乳腺に埋もれたしこりを見つけることができます。

MRI

強い磁力を発生するMRI装置を用いて、乳房のしこりを見つける方法です。
マンモグラフィーやエコーでは見つけることができない、しこりを見つけることができます。

MRIは、しこりとそうでない組織を鑑別することに優れています。
まず筒のような装置にうつ伏せになり、検査を行います。

画像を鮮明に映し出すために造影剤を使い、乳房を様々な方向から撮影します。
検査時間はおおよそ30分程度。

欧米では、遺伝的な原因などにより乳がんを発症するリスクの高い人に対して、本人が希望すれば年1回、MRIを行うことが勧められています。

トモシンセシス

乳がん 画像診断 トモシンセシス

トモシンセシス検査は、マンモグラフィーと同様に乳房を圧迫して撮影を行いますが、マンモグラフィーよりも細かい厚さで何枚も撮影する、「マンモグラフィーの3D版」とも言える画像検査です。

従来のマンモグラフィーでは見つけにくかったしこりを、立体的にすることで見つけやすくなります。

また、乳腺が発達している人でも病変の観察が容易になります。

PEM

PEMとは、乳腺専用の撮影装置を使用したPET検査です。

がん細胞だけに目印をつけることができる検査薬を体内に入れて撮影します。
他の検査機器では分かりにくいしこりを非常に早期に見つけることができると考えられています。

また、トモシンセシスとPEMの検査は最新機器を用いるため、全ての医療機関でできるとは限りません。
興味がある方は、トモシンセンス、PEMを導入している医療機関を調べてみてください。

乳がんは最新機器による検診で発見を

乳がんは早期に発見し、治療をすることで治癒する可能性のある病気です。
また、医療の進歩によって生まれた最新機器で、小さなしこりも発見できるようになってきました。
少しでも早く乳がんを見つけるために、セルフチェックに加え、検診を受けるよう心がけましょう。

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