ニュースで「女性芸能人の方が乳がんを発症した」というニュースを聞くと、女性としては人ごとではないと思ってしまいます。
女性がかかるがんで最も多いのが乳がんです。
近年では小林麻央さんの乳がん闘病の様子が記憶に新しいのではないでしょうか?
小林麻央さんの闘病記は、メディアやブログを通して世界中の人へ大きな影響を与えました。
日本人女性の11人に1人が乳がんになるというデータもあるように、乳がんはとても身近な病気です。
そんな乳がんのことを詳しく知るためにも、乳がんの闘病ブログを書かれている芸能人の方のブログを参考にしながら詳しく知っていきましょう。
小林麻央さんのブログ
小林麻央さんは2017年6月、乳がんで亡くなりました。
市川海老蔵さんと結婚され、2013年に第2子を出産された後より乳がんの兆候がありましたが、早期に対応できなかったことから病気が進行してしまい、2014年に乳房のしこりを発見。その後脇への転移が見られ、乳がんであると診断されました。
2016年9月1日より闘病ブログ『KOKORO.』を開設し、闘病の様子や症状を積極的に情報発信し続けました。
亡くなられる3日前の2017年6月20日までに352回ブログを更新し続け、250万人以上の読者が麻央さんの闘病の様子を見守っていました。
麻央さんと同じように乳がんを患っている方は、麻央さんが包み隠さず発信してくれる情報にどれだけ救われたことでしょう。
亡くなられた今もなお、麻央さんのブログは夫の海老蔵さんが引き継いて続けられています。
そして世界中の人が麻央さんの発信した記録を読むことができるようにと英文で投稿されています。
市川海老蔵さんのブログ
小林麻央さんの夫である市川海老蔵さんも、ブログにて麻央さんの闘病について発信し続けました。
麻央さんが今日はどんな様子だったか、海老蔵さんはどんな気持ちで看病しているのか、日本中の人が麻央さんと海老蔵さんのブログに注目していました。
小林麻央さんが乳がんであることを発表する記者会見の時に、毅然とした態度で誠実に対応されていたこと、麻央さんの抗がん剤治療に寄り添いながら過ごされていたことなどの記録は、乳がん患者のご家族の方の指針にもなっていました。
お二人が綴られた乳がんとの向き合い方は、すべての乳がん患者さんとそのご家族に当てはまるものではありません。
しかし、綺麗事だけではなく闘病についての気持ちを正直に発信された姿は、今でも多くの人が支えられています。
北斗晶さんのブログ
北斗晶さんは2015年9月に乳がんであることを発表し、その後は手術、闘病生活に入っています。
毎年乳がん検診を受けていた北斗さんですが、乳がんを早期発見することができませんでした。
早期発見に役立つと言われているマンモグラフィー検査や超音波検査も受けていたというのに、なぜ早期発見できなかったのかと大きな話題になりました。
乳がんといっても、一人一人によってタイプも進行度も全く違います。
北斗さんはとても進行が早いがんだったので、きちんと検査を受けていても見つからなかったのです。
進行が早いがんでは、半年に1回乳がん検診を受けていても見つからないことがあるそうです。
また腫瘍が出来る場所によっては、がんが見つかりにくいこともあります。
北斗さんの場合は乳頭の内側に出来たがんだったため、非常に見つかりにくい場所でもありました。
うつ伏せで寝ていた時に違和感を覚えて、がんの発見に至ったという北斗さんですが、気が付いた時には腫瘍はすでに2cmの大きさになって、リンパにも転移している状態でした。
北斗さんが乳がんを発表した時に強く言われていたのは、「乳がん検診に行ってください」という言葉でした。
北斗さんのように、きちんと乳がん検診を受けていても発見できないがんもある、だけど乳がんは専門知識のある医者でなければ発見出来ない症状がたくさんあるのです。
北斗さんの強い言葉で、それまで検診を億劫に感じていた多くの女性が、乳がん健診を受けるようになりました。
だいたひかるさんのブログ
女性芸人のだいたひかるさんは、2016年に区の検診で3cmの大きさのしこりが発見されました。
その後病院で検査を受けたところ、悪性腫瘍でステージと判明、手術と抗がん剤治療を経て現在も定期的に通院しホルモン剤治療をしている状況です。
だいたさんは、リスクを最小限にするためにも、手術で右胸を全摘しています。
しかし、手術をしたからと言って再発や転移の可能性はゼロではありません。
がんを予防する確実な方法というのは、残念ながらありません。
定期的に乳がん検診を受けながら、自分の体と上手に付き合っていく必要があるのは誰もが同じなのです。
だいたさんの手術から治療の経過と、現在の文房具芸人としての活躍は、多くの乳がん患者の希望になっているのではないでしょうか。
乳がんと遺伝の関係は?
北斗さんもだいたさんも「家系に乳がんの人はいなかった」と発表されています。
乳がんを発症する人は、エストロゲンのレベルが長期に渡って高い人が発症しやすいと言われています。
母親や姉妹、祖母、叔母など近い身内の女性に、乳がん患者が複数いる場合は、家族性乳がんとも呼ばれます。
がんはいくつもの要因が重なって発症すると言われていますが、遺伝によりがんが発症するケースもあるのです。
しかし、乳がんは条件や発症リスクに関係なく、誰もが発症する可能性がある病気でもあります。
自分の身を自分で守るためにも、乳がん検診は定期的に受けるようにすることをお勧めします。
乳がんの早期発見のカギは乳がん検診
まずは乳がんのセルフチェックをして、自分の胸にしこりがないかどうか、痛い箇所はないかどうかをチェックしてみましょう。
セルフチェックだけでなく、乳がん検診を受けることも大切です。
2cm以下の腫瘍が見つかる人の80%は、セルフチェックでしこりや痛みなどの自覚症状がない人たちです。
セルフチェックだけではなく、専門医による乳がん検診を受けることが、乳がんの早期発見に繋がるのです。
乳がんは早期発見できた場合、90%もの人が治る可能性があると言われている病気です。
乳がん検診を受ける頻度は、人により違います。
信頼できる病院でおすすめの受診頻度を聞いてみてください。