女性に起こることで有名な乳がんですが、男性にも起こることをご存じですか?
男性乳がんがあるとは知らず、発見が遅れてしまうことがよくあります。
そこで男性乳がんの特徴を知り、早期発見できるよう知識を深めていきましょう。
男性乳がんについて知ろう
- 男性も乳がんになる理由
- 女性の乳がんと何が違うの?
- 乳房にしこりがあっても乳がんとは限らない
- 女性化乳房の特徴とは?
男性も乳がんになる理由
男性の乳房は女性よりも小さく、膨らみもありませんが、少しではあるものの女性と同じ乳腺があるため、乳がんになることがあります。
乳腺は、母乳が作られる小葉と母乳を運ぶ乳管から成り立っています。この乳腺に起こるがんを乳がんと呼ぶため、男性でもかかる病気です。
男性乳がんの罹患率は、女性の乳がんの約1%弱と非常に少ない数ではありますが、100人に1人弱の割合で発症します。
患者数が少ないから安心、というわけではありません。
また、女性の乳がん罹患者数は、30歳代から増え始め50歳前後になるとピークを迎えます。
それに比べ男性乳がんは約5~10歳ほど高い年齢層、つまり60歳~70歳くらいが多く発症する年齢と言われています。
ただし、若年層でも乳がんにかかることもあります。
女性の乳がんと何が違うの?
乳がんの治療において最も大切なことは、早期発見、早期治療です。
男性乳がんでは、あまり知名度がないためにセルフチェックをする必要性も感じず、発見が遅れるケースが多いのです。
また、女性特有の病気に自分がなってしまうことを恐れ、羞恥心があるがために受診が遅れてしまうケースも多く存在します。
男性乳がんの認知度を高め、男性もセルフチェックを行い、早期発見し治療へとつなげることが重要です。
乳房にしこりがあっても乳がんとは限らない
セルフチェックで乳房にしこりがあると、乳がんを疑うのは男性も女性も同じです。
しかし、男性の乳房のしこりは、乳がんでなく、女性化乳房である場合があります。
これは、年齢的なものや薬物療法など原因と考えられるものは様々ですが、約半年から1年ほどで症状はなくなります。
ただし、この女性化乳房でなく乳がんと診断されている男性も現実には存在するため、しこりがあった場合は早期に受診をすることをおすすめします。
女性化乳房の特徴とは?
乳腺が腫れてしこりが出来る
女性化乳房は、多くは乳首の下にコリコリした、触ると痛いしこりとして認められます。
または女性のように乳房が膨らむ場合もあります。
思春期と更年期に発症しやすい
男性も女性同様ホルモンバランスが乱れる時期が2度あります。
声変わりなど第二次性徴の思春期と、男性の更年期症状が現れやすい60~70歳です。
女性の更年期症状が現れやすい50歳代よりも10歳ほど遅くなります。
男性乳がんも早期発見が重要です
男性乳がんは、患者数は少ないものの、発見が遅れるというケースが多いのが特徴です。
女性乳がん同様、早期発見が重要なポイントとなりますので、症状に加えセルフチェックをすることで、早期治療へとつなげましょう。