リンパ節転移
病気について
リンパ節は、リンパ管のところどころに配置され、体中を流れているリンパ液に含まれる老廃物をろ過するフィルターのような働きをしています。がん細胞がリンパ液の流れに乗って広がった状態をリンパ節転移と言います。リンパ節転移は、複雑な範囲・領域に広がっている場合、化学療法が適応になるのが一般的ですが、限局したリンパ節転移や再発の場合、放射線治療が有効となるケースがあります。
症例
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症例1リンパ節転移(横行結腸がん)
傍大動脈リンパ節領域に生じた転移性リンパ節腫瘍に対してトモセラピー治療を実施。
放射線治療から5か月後に撮像されたCT画像では、腫瘍の消失が確認できる。照射回数 16回 治療時間 6分 処方線量 40Gy 治療計画
治療前 ▶︎ 治療後5か月
治療前 ▶︎ 治療後5か月
※転移性リンパ節腫瘍に対する治療には放射線治療や薬物療法があり、病期や患者状態によって選択をする。本症例は、放射線治療に行った際の治療効果と予想される副作用を十分に説明した結果、放射線治療を希望された。
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症例2リンパ節転移(肺がん)
腹腔大動脈リンパ節周囲に生じた転移性リンパ節腫瘍に対してサイバーナイフ治療を実施。
放射線治療から3か月後に撮像されたCT画像では、腫瘍の消失が確認できる。照射回数 3回 治療時間 25分 処方線量 30Gy 治療前
治療計画
治療後3ヶ月
※転移性リンパ節腫瘍に対する治療には放射線治療や薬物療法があり、病期や患者状態によって選択をする。本症例は、放射線治療に行った際の治療効果と予想される副作用を十分に説明した結果、放射線治療を希望された。