肺がん、肺転移

病気について

肺がんは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。進行すると、がん細胞は周りの組織を壊しながら増殖し、血液やリンバ液の流れにのって転移することもあります。転移しやすい場所はリンパ節、反対側の肺、骨、脳、肝臓、副腎です。がん細胞が最初に発生した場所(原発巣)から、肺に転移したがん病変を肺転移(転移性肺腫瘍)といいます。

サイバーナイフの呼吸追尾照射システムを用いることにより、患者さんの呼吸サイクルのいかなる時点においても継続的にX線照射を行い、呼吸パターンの変化にも即座に対応することができます。このため、一般的な放射線治療で行われているゲーティング法や息止め法が不要となり、患者さんは通常通りの呼吸を続けることができます。さらに、X線画像において目視可能な肺腫瘍の場合は、腫瘍自体の位置を高精度の解析して追尾することが可能です。これにより、体内金属マーカー留置を行う必要がないため、より侵襲性の低い治療が可能です。

トモセラピーは呼吸追尾照射ができませんが広範囲の治療を得意とすることから、肺がん原発巣と所属リンパ節領域を同時に照射するような治療で用いています。

また、肺がん原発巣は呼吸追尾照射を用いたサイバーナイフで治療を行い、所属リンパ節領域はトモセラピーで治療を行うという、2つの治療機を用いたハイブリット照射も当院では行っています。この照射方法は、それぞれの治療機の特徴を活かした治療法であるため、症例によっては放射線肺臓炎などの副作用の発生を最小限に抑えることが期待できます。

症例

放射線治療の適応となる
代表的ながんの種類

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