肝臓がん、肝臓転移
病気について
肝臓がんは、肝臓にできる悪性の腫瘍のことをいいます。肝臓から発生する原発性肝がんと、他の臓器から転移してできる肝転移(転移性肝腫瘍)があります。原発性肝がんのうち多くは肝細胞ががん化してできる肝細胞がんであり、残りは肝臓内を走る胆管にできる胆管細胞がん(肝内胆管がん)です。一般的に肝臓がんとは、肝細胞がんのことを指します。B型およびC型肝炎ウイルス感染が主な原因でありますが、最近では非ウイルス性の脂肪性肝疾患の患者が肝臓がんを発症するケースも増えています。男性の部位別がん死亡数の第3位に入ります。
当院では肝臓がんに対する放射線治療はサイバーナイフで行います。サイバーナイフのSynchrony®呼吸追尾照射技術を用いることで呼吸サイクルをモデリングして継続的に照射を行います。
症例
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症例1肝臓がん
肝臓内(S6)に生じた肝細胞がんに対してサイバーナイフ治療を実施。
放射線治療から12か月後に撮像されたMR画像では腫瘍消失が確認できる。照射回数 3回 治療時間 30分 処方線量 54Gy 治療前
治療計画
治療後12ヶ月
※肝臓がんに対する治療には手術や放射線治療などがあるが、病期や患者状態によって選択をする。本症例は、放射線治療に行った際の治療効果と予想される副作用を十分に説明した結果、放射線治療を希望された。
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症例2肝臓がん
肝臓内(S5)に生じた肝細胞がんに対してサイバーナイフ治療を実施。
放射線治療から1か月後に撮像されたMR画像では腫瘍の縮小が認められ、治療後3カ月のMR画像では腫瘍の消失が確認できる。照射回数 3回 治療時間 26分 処方線量 54Gy 治療前
治療後1か月
治療後3か月
※肝臓がんに対する治療には手術や放射線治療などがあるが、病期や患者状態によって選択をする。本症例は、放射線治療に行った際の治療効果と予想される副作用を十分に説明した結果、放射線治療を希望された。
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症例3多発肝転移(全肝照射)