乳がん
病気について
乳がんのほとんどは乳管から発生し、乳管がんと呼ばれます。小葉から発生する乳がんもあり、小葉がんと呼ばれます。乳がんは、小さいうちに見つけると治る可能性の高い病気です。早期に見つかった場合、90%以上は治ります。乳がんが進行するとリンパ節や骨、肺、肝臓など、乳房以外の臓器にがん細胞が転移して、様々な症状をひきおこしたり、命を脅かしたりするようになります。乳がんは男性にも発生します。男性の乳がんは、年間の死亡数で女性の乳がんの100分の1以下のまれながんです。
当院の乳がんに対する放射線治療はトモセラピーで行います。トモセラピーの照射方法には「Helical(螺旋状)照射」と「Direct(固定)照射」の 2種類があります。病状に応じて2種類の照射方法を使い分けることで、幅広い症例に対して治療が可能です。
症例
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症例1乳がん
乳房温存術後の照射に対しては16回の治療回数で行います。一方、乳房全切除術後放射線療法(PMRT:postmastectomy radiation therapy)では、Helical照射方法を用いた50Gy/25回の標準照射で行います。
照射回数 16回 治療時間 6~10分 処方線量 42.56Gy 「Direct(固定)照射」
「Helical(螺旋状)照射」
※本症例は、放射線治療に行った際の治療効果と予想される副作用を十分に説明した結果、放射線治療 を希望された。